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『ヨチヨチ父 ーとまどう日々ー』
絵本作家・ヨシタケシンスケが父になってわかった“トホホな真実"を描く初の育児イラストエッセイ。
と言ってもこの内容が連載されていたのは2013年なので結構前。
なのですが、2025年1月にポプラ社から再販されました。人気だ。
見開きの4コマで綴られるパパの思い。
こんなはずじゃなかった…変わっていく伴侶…宇宙人のような子ども…自分だけ分からない…という育児の日常を、パパ目線で切実にコミカルに描いています。
本書の初版が2017年。
2016年は「保育園落ちた日本死ね!」が大変な話題になった年。
そこからどんどこ日本の教育改革が進み、少子化も進み、良くなっている部分もあれば悪化の一途をたどっている部分もある。地域差も大きい。
とにかく目まぐるしい変化を続ける子育て情勢。
ヨシタケさんがパパになった時より、世の中の”パパ”はだいぶ変わったと思う。家事育児に関する心構えや理解があったり、本書の中にあった「ママの視界に入るパパ」が増えたのではなかろうか。
2017年よりパパがパパをやりやすい世の中になっていたらいいな。
もしこの本を読んでヨシタケ氏に共感するパパがいるならば、ママとパパは違う人間だし、違う役割を持っているので、しかもその役割は家族によって違うので、あまり悲観せずにとエールを送る。
「ママにも言い分がある…!」と言いたくなるのをグッとこらえつつ。笑