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嗅覚異常とアロマテラピー

大変ご無沙汰しております!
möweのユウコです。
昨夏、体調を崩してしまい入院、療養を経てようやく回復し始めた矢先にコロナに感染…
後遺症で一時期嗅覚が全くなくなってしまいました。
現在はとにかくいろいろなにおいを嗅ぐ!を繰り返したことで五割程度嗅覚が戻ってきています。
が、これまでとにおいの感じ方が違うのです。馴染みの精油を嗅いでも、あれ?こんな香りだったかなと。
今後どの程度まで回復するかわかりませんが、繊細な精油の香りが嗅ぎ分けられるようになるまで調香のレッスンはお休みさせていただきます。
その他レッスンはご希望をお伺いした上で可能な範囲で対応いたします。
ご迷惑をお掛けいたしますがどうぞよろしくお願いいたします。

さてコロナ療養中のアロマケアのお話を。
私の症状は主に鼻水、鼻づまり、それに伴う嗅覚と味覚の異常でした。

鼻づまりの対策

一番辛かった鼻づまり対策として精油の蒸気吸入をメインで行いました。
マグカップにお湯を張り、その中に精油を垂らすというとても手軽なセルフケアです。
使った精油は
ユーカリ・ラディアタ
ラヴィンツァラ
ティートゥリー
ローズウッド
ブラックスプルース
サンダルウッド
サイプレス
ローレル
などなど、鼻炎や風邪の時によく使われるものから自分の症状に合った芳香成分を含むものまで。その時に心地良いと感じる精油いろいろと試してみました。
マストだったのはラヴィンツァラ、罹患から1か月が過ぎ最初に香りを感じたのはローレルでした。

嗅覚障害

1週間の自宅療養期間を過ぎてもにおいがわからない。
このままだったらどうしよう…
アロマリストとして致命的な状態になってしまい本当に本当に落ち込みました。においがわからないことで食事や調理といった日常生活にも支障があり、家族にもとても迷惑を掛けてしまいました。(塩辛い味付けのおかずたち)

コロナについてはまだまだわからないことがたくさんあることは承知の上でひたすたネットで検索。
WHOのリーフレットを見つけました。
18ページ目に嗅覚と味覚について書いてあります。
Support for rehabilitation self-management after COVID-19-related illness (who.int)

— Perform smell training, which includes sniffing lemon, rose, clove and eucalyptus for 20 seconds each, twice a day.
— Experiment with herbs and spices like chilli, lemon juice and fresh herbs to add flavour to your foods, but be cautious as these can worsen gastric reflux.

出典:https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/344472/WHO-EURO-2021-855-40590-59892-eng.pdf

レモン/ローズ/クローブ/ユーカリを1日2回それぞれ20秒ずつ嗅ぐ
レモン果汁、ハーブやスパイスを取り入れてみるもよし、と。
(訳合ってるかな?^^;)

全部精油にあるじゃない♡
ということで、やってみよー!
全然香りがわからないながらも上記の精油を嗅ぎ続けました。ローズはアブソリュートしか手元になかったのでローズゼラニウムで代用。(何となく)
ユーカリの代わりにラヴィンツァラを使うこともあります。
また、クローブ精油には使用の禁忌、注意事項がありますのでご確認の上お使いくださいませ。

生活の木の公式YouTubeでもトレーニングの仕方が配信されていました。
https://youtu.be/Xz0QezJziY4
こちらはローズの代わりにラベンダーを用いており、キットも販売しているようです。

いやあ、本当にいろいろなにおいを嗅ぎまくりました。
子供たちの洋服とか、あえての習い事後の絶対臭い靴下とか(笑)
はじめのうちは全くにおわず、ガス漏れとかにも気づけないのでは…と命の危険すら感じました。
そんな大げさなことでじゃなくても料理を焦がしちゃったとか赤ちゃんのおむつ替えのタイミングとか。意外と嗅覚に頼ってることってあるんですよね。

コツコツと身の回りのにおいを嗅ぎ続けた結果、罹患から1か月半で日常生活には支障がない程度にまで回復し現在に至ります。

嗅覚の変化

コロナ感染を経て確実に嗅覚が変化しました。
アロマリスト的にはまだまだ繊細な香りがキャッチできないのが辛いところですが、香りの印象が大きく変わった精油が3つあります。

まず1つ目は ティートゥリー
これまではちょっとじめっとしたような、古い和室のカビっぽいようなそんな印象が強かったティーツリーですが、リモネンが際立っていて(分子が軽いから香りを感じやすかった?)ライムのようなビターでフレッシュな香りと感じるようになり、一気に好きになりました。
ティートゥリーは私の恩師 かわいいアロマひつじやのみおさんに
「ユウコさんにぴったりの精油ですよ」
と教えていただいた香りで、当時はう~ん???と思っていたのですが今の私にはまさに ぴったり の精油です。

2つ目は クローブ
歯医者さんのにおいでお馴染み!?のクローブ。頼まれても絶対使いたくない精油ベスト3に入っていたのですが、実は甘くていい香り。
調香のアクセントにも使えそう!と使い方の幅と楽しみが増えた精油です。
今年の冬はオレンジポマンダーに挑戦してみようかなあ。見た目が苦手すぎるけど(集合体こわい)。

3つ目は ゼラニウム
元々すごく好きな香りなのでとてもショックなのですがゼラニウムに磯の香りを感じるのです。(港町出身ですが魚のにおい、苦手です)
ゼラニウム精油が生臭く感じる方がいるというのは小耳に挟んでいたのですが、これかあ…と納得。
成分分析表を見てもどの成分がこの不快なにおいに繋がるのか謎です。

今回コロナに感染したことで嗅覚の不思議やその個人差についてあらためて感じることができました。でも、もう絶対に罹りたくないし、嗅覚が完全復活することを祈るばかりです。

そんなこんなで大変大変大変お久しぶりの近況報告でした。
嗅覚異常とアロマテラピー、おしまい。


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