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村上隆 もののけ 京都 に行ってきました。2024.07.07
先日、「村上隆 もののけ京都展」に行ってきました。私は、展示会では一人で静かに作品に向き合うのが好きです。この日も、特に予定がなかったので、ふらりと足を運びました。会場に入るとすぐに、村上隆の世界観に引き込まれ、一つ一つの作品とじっくり対話するような時間が始まりました。
圧倒的な存在感の「阿吽像」
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まず目に飛び込んできたのは、巨大な「阿吽像」の像。まるで空間全体を支配しているかのような圧倒的な存在感に、思わず立ち止まって見入ってしまいました。普段はそこまで宗教的な作品に興味を持つことは少ないのですが、この阿吽像には何か特別なオーラを感じました。静かな空間でこの像と向き合っていると、不思議と自分も内省的な気分になっていくのを感じました。
ポップでありながら不気味な妖怪たち
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展示を進むと、カラフルでポップな妖怪たちが次々と現れます。村上隆独特のスタイルで描かれた「もののけ」たちは、一見かわいらしいけれど、よく見るとどこか不気味。特に「百鬼夜行」の作品では、妖怪たちの生き生きとした表情が印象的で、彼らがどこかで本当に存在しているんじゃないか、そんな錯覚さえ覚える瞬間がありました。
こういう展示では、いつも通り自分のペースで見ていけるのが良いところ。妖怪たち一つ一つの表情や細かいディテールをじっくりと楽しむことができました。
京都の静けさとリンクするアート体験
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展示会の舞台となった京都の静かなエリアが、この「もののけ」たちと絶妙にマッチしていました。特に夕方、外が少し薄暗くなる頃に訪れたので、作品の妖怪たちと外の京都の街並みが、なんとなくリンクしているような感覚に包まれました。京都の独特な空気が、展示の雰囲気を一層引き立ててくれたのも印象的でした。
アートとの静かな対話
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今回の展示を見て、村上隆の作品が持つ二面性――ポップでありながら不気味さを兼ね備えた魅力――を改めて感じました。一人で見ることで、作品に対する集中力も高まり、細かいディテールや背後にあるメッセージに気づく瞬間が多かったです。村上隆のアートは、ただ見るだけではなく、自分なりに感じ、考える余地がたくさんあるのが魅力ですね。
まとめ
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「村上隆 もののけ京都展」は、妖怪や日本の伝統文化に興味がある方はもちろん、村上隆の独特な世界観をじっくり味わいたい人にぴったりの展示でした。作品と向き合う時間を大切にしたい方には、特におすすめです。
京都の魅力とアートが融合したこの展覧会、すでに閉幕となっておりますが、またもし機会があれば訪れてみてほしいです。
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