東京物語@小津安二郎
1作品目
東京物語
1953年11月3日公開 小津安二郎監督
◎家族と自分について考えたい時に見たい作品
今から68年も前と考えるとかなり昔の映画だけれど、実際に見た感想としては現代社会に生きる私たちに通じるところも多くて、楽しめました。
最初の作品を何にしようかな、と考えていて思い浮かんだのがこの作品で
数年前、夏の暑い日に神保町シアターという小さな映画館で観ました。
(出演されている女優さん、原節子さんの一周忌追悼企画でした)
テーマは、家族です。
家族と一緒に見て、見た後に感想を伝え合ったら面白いかも。
白黒だけど、色鮮やかに感じて、映画というより劇場でお芝居を観てるような感覚になりました。いつの時代だって共通する家族のあれやこれやを描いています。
台詞は割と淡々としているけれど、1つ1つが丁寧で心に刺さって、何となく忘れられない作品です。
私は小津監督の作品は東京物語しか見たことがないのですが、柔らかい雰囲気の中に現実を突きつけてくる、そんな印象があります。
小津監督の作品には独特の「小津調」というものがあるらしいので他の作品も見てみようと思います。