予告でヨーソロ!
前回の記事で既にさりげなく入れてあるのですが、『追い風ヨーソロ!』予告編が公開されています。
過去と現在が不思議に交錯する本作では役者がそれぞれ2役を演じています。
今回は時間軸ごとに、登場人物を紹介いたします。
【過去 1889(明治22)年】
お遍路(演=大野仁志)
四国を旅する真面目なお遍路。名前は無い。……ことはないとは思うが、ここでは、無い。お遍路。唐浜を歩いていると砂浜に倒れる女を見つける。『追い風ヨーソロ!』の物語はここから始まる。
坂本鶴井(演=我妻美緒)
坂本龍馬の姪の娘。龍馬とは8歳違いで兄妹のように懇意にしていたという。高知でいう「はちきん(男勝りな女性)」であった。龍馬の甥である高松習吉の妻となる。
高松太郎(演=愛海鏡馬)
役所勤めを免職となり、父母の墓参りのために帰郷する。坂本龍馬の甥だが年齢は近く、ともに勝海舟の門下生となり海援隊でも活動。飄々とした性格。習吉(後述)の兄。
高松習吉(演=山川竜也)
太郎の弟だが、兄とは対照的で情熱的で正義感を持て余しているような性格。鶴井の夫。自由民権運動に身を投じ高知県県会議員に。上京の際に弾圧、投獄されるが恩赦となり帰郷。
なつ(演=八洲承子)
出身は播磨。幕臣であった父は蝦夷地で戦没。仇を討つべく母に刺客として育てられた。父の形見である脇差で仇である太郎を狙う。
【現在】
お遍路(演=大野仁志)
過去と現在、どちらでもお遍路をしている。普段は何をしているのか…どこから来たのか…? もっとも謎な人物かもしれない。過去と現在を繋ぐ。現在では眼鏡をかけている。
五島梨香(ごとうりか 演=我妻美緒)
北海道出身。バックパッカー。宮崎から高知へと渡る船で豊永(後述)と知り合い、安田町に落ち着く。ややガサツな性格と名前に由来し、豊永からは「ゴリ子」と呼ばれている。本人としては勿論不本意。
豊永勇次(演=山川竜也)
高祖父は安田に住んでいたが曾祖父の代に宮崎へ移住。安田にもどり小松(後述)から喫茶店を任されている。梨香とは言い合うことはあるもなんやかんやと相性は良い。
瀬沢唯(演=八洲承子)
出身は神戸で安田へ移住する。性格は呑気でよく仕事を放り出して遊んでいる。お酒は大好きだが、人に絡む質の悪い酔い方をする。今日も梨香を海へ誘うが……。
渡辺丈二(演=愛海鏡馬)
横浜から高知市へ移り住み、市内の史跡である才谷屋跡で学習塾を経営する。子供に限らず人の面倒を見るのが好きな性格である一方、女性との接し方には少々デリカシーの無い部分がある。
小松秀吉(演=豆電球)
大心劇場と喫茶豆でんきゅうのオーナー。勇次に映写技術を教え込み、そっけない素振りをしているがその成長を気にかけている。生粋の土佐人でお酒は大好き。
今回載せた写真は過去の人物です。モノクロですが実際の作品では過去シーン含めて総天然色です。
予習は大丈夫でしょうか。これらを押さえたうえで是非とも『追い風ヨーソロ!』本編を大心劇場にてご覧ください。
◆◆◆
『追い風ヨーソロ!』
【出演者】
大野仁志 我妻美緒 山川竜也 八洲承子 愛海鏡馬 豆電球
【上映日時】
2023年6月24日(土)~6月30日(金) 毎日13時~・19時~
各回、出演者による舞台挨拶・トークショーあり。
【木戸銭】
大人/1,500円 中学生・高校生/1,300円 小学生/1,000円
【会場】
大心劇場
〒781-6427 高知県安芸郡安田町内京坊992-1
http://wwwc.pikara.ne.jp/mamedenkyu/
【あらすじ】
1889年、安田村。唐浜では通りすがったお遍路の男に看取られながら、ひとりの女が息を引きとった。そして安田川のほとりでは安田村を離れていた兄弟が偶然の再会を果たしていた。その前に父の仇だと刀をかまえる女が現れた……。
時は流れて現在、安田町。かつての安田村にいた面々と同じ顔をした者たちが集ってくる。他人の空似か、あるいは前世か。交錯する過去との因縁。時を超えて、彼らを包むように風が吹く。
全編高知・安田ロケ、上映は大心劇場による地産地消映画がここに誕生!
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