愛する人に触れることができない哀しみを、知っていますか?ハサミの手を持つ男の物語『シザーハンズ』
みなさんこんにちは!読者のみなさんには、愛する人がいますか?家族や友人、敬愛する相手や恋人など関係性は様々ありますが、だれか思い浮かびましたか?筆者自身も色んな人を思い浮かべました。
愛する人、大事な人とは触れ合う機会が多いかと思います。恋人なら手を繋いだり抱き合ったりする機会も多いでしょう。
しかし、あなたがもし恋人と手を繋いだり恋人の頰に指をあてることができなかったら?
今回は、発明家の老人に作られた人造人間エドワードが主人公の映画『シザーハンズ』をご紹介いたします!エドワードが完成する前に老人が急死し、彼はハサミの手の状態で老人の屋敷にひとりぼっちでした。そんなエドワードはある日若い女性に恋をするのですが、ハサミの手では彼女に触れることができないという哀しい状態なのです。
あらすじ
パステルカラーの家が建ち並ぶ田舎町のはずれにある大きな屋敷。そこには発明家の老人が住んでいました。化粧品のセールスを仕事とする女性ペグがその屋敷に訪問販売をしに行くと、そこにいたのはハサミの手を持つ寂しそうな男エドワードでした。気の毒に思ったペグは彼を自宅のゲストとして迎え入れます。普通の生活においてハサミの手では不自由なことが多いエドワードでしたが、散髪や庭の手入れなどが得意なことから一気に町の人気者になります。
そんな折、エドワードはキャンプから帰ってきたペグの娘キムに恋をしてしまいます。キムは最初エドワードを避けていましたが、彼の優しさに触れるうちに意識し始めます。しかしキムのボーイフレンドのジムが嫉妬からエドワードを敵視するようになり・・・。
善悪を知らない純粋なエドワード
この作品の最大の魅力はエドワードのキャラクターです。老人が心臓発作で死んでしまったことでエドワードはずっと屋敷にひとりぼっち。世界の常識や生活の仕方、さらには善悪の区別もわかりません。ペグに連れられて初めて町へやってきたエドワードは周囲の影響で物事を知っていきます。
エドワードは、例えるなら小さな子供なのです。教えられたことを素直に受け入れるので、どんな人の言葉も信じてしまう危なっかしい一面もあります。そのせいでトラブルに巻き込まれてしまうことも。
エドワードの最大の特技は何と言っても華麗なる手さばきならぬハサミさばき。指がハサミであることから食事など細かい動作は難しいですが、庭の植木を恐竜の形にしたり女性の髪型を独特なヘアスタイルに散髪したり、さらにはペットのトリミングをすることで才能を披露していきます。人間に喜ばれて幸福感を感じるエドワードを見ていると、なんだか可愛く思えてきちゃいます。
手がハサミでも愛はある!
この作品は世界を知らない人造人間と普通の人間との出会いを描いていますが、作品の根幹を成すテーマは純愛です。
ハサミの手を持つエドワードと、普通に育った人間のキム。この2人の織りなすささやかで切ない交流は美しい演出で彩られています。思わずうっとりしてしまうほどの美しいシーンなので、観ている側も心が清らかになっちゃうかも!?
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