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さようなら、デビッド・リンチ監督。この狂った世界にあなたがいないのが寂しい
2025年1月15日、デビッド・リンチ監督が亡くなりました。
享年78。
偉大な映画監督です。
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その知名度のわりに、意外と寡作です。
長編映画と主要ドラマ作品を並べてみましょう。
1976年『イレイザーヘッド』
1980年『エレファント・マン』
1984年『デューン/砂の惑星』
1986年『ブルーベルベット』
1990年ドラマ『ツイン・ピークス』
1990年『ワイルド・アット・ハート』
1992年『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー 最期の7日間』
1997年『ロスト・ハイウェイ』
1999年『ストレイト・ストーリー』
2001年『マルホランド・ドライブ』
2006年『インランド・エンパイア』
2017年『ツイン・ピークス The Return』
今回、追悼上映と称して、わたしは『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー 最期の7日間』を観ました。
なにを観直そうかな、と考えていたら、「映画の発見Lab.」に参加してくれた高校の同級生ネギシ君が「俺は『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー 最期の7日間』が好き」と言ったのでした。
そういえば、一回しか観ていないかもしれない。
DVDを引っ張りだしました。
いまは仕事がないので、平日の昼間から部屋を暗くしてDVDを再生しました。
平日昼間からリンチ映画を観ていると、恍惚とした背徳感に包まれます。
そして、ひきこもり生活をしていた浪人生時代を思い出します。
ああ、わたしもかつてこうやってひとりで世界に震えていたんだな、と。
そんなときに映画はそばにあって、寄り添っていてくれました。
寄り添ってくれる映画はだいたい、立派な映画ではなくて、リンチ作品みたいな孤独な魂の映画でした。
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