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映画評『ベネデッタ』(ポール・ヴァーホーベン監督)/無敵の論者をどう見破るか

ときどき、思うことがある。
人類と昆虫型宇宙生物との壮絶な戦いを描いたSF映画『スターシップ・トゥルーパーズ』。
あの映画こそ、世界でもっとも偉大な映画なのではないか、と。
人類が滅びたあとに、映画が一本、別の生命体に発見されるとしたら、この作品こそが選ばれるべきなんじゃないか、と。
そんな偉大な映画を作ったのが、敬愛するポール・ヴァーホーベン監督である。

その御仁の新作がやってきた。
『ベネデッタ』だ。
本作の舞台は17世紀、イタリアのぺシアという街。
この街の修道院がメインの舞台となる。
ベネデッタ・カルリーニという少女は6才のとき、親に連れられて修道院にやってくる。
彼女は幼いときから聖母マリアと対話でき、奇蹟を起こすことができたといわれている。
そこから物語が始まる。

(※以下、この記事は、わたしが主宰している映画メルマガ「僕らのモテるための映画聖典メルマガ」の連載から抜粋して転載しています)。

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