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22歳でライカを手にする

22歳。世間一般ではまだ未熟な若者と見られる年齢。
一方で、ライカは多くの人にとって洗練された大人が持つ象徴的なカメラだろう。
そんなライカをなぜ若者である私が手にしたのか、その思いについて書きます。


なぜライカなのか

前回の記事にもライカへの葛藤と決意について簡単に書かせていただきました。
今回はさらに掘り下げてお話ししたいと思います。
前回の記事を簡単に要約すると、
「憧れのライカが欲しい!けど高い!でも自由にお金を使えるのは今だけ!今が最大のチャンスだ!じゃあ思い切って買っちゃえ!」

ライカは言わずと知れた高級カメラブランドです。
その積み上げてきた歴史、唯一無二のデザイン、そして撮ることに集中できる操作性。
そのすべてに価値があると思います。

所有欲を満たす美しいフォルム。
手に取った瞬間に感じる、金属の滑らかな触り心地。
どこか優しさを感じるレリーズの押し心地。
自分好みの独特な色味と質感の写真を生み出す描写力。
洗練された操作感が、目の前の被写体とじっくり向き合う時間を与えてくれる。

「ライカでしか味わえない、この感覚を若いうちから堪能したい!」
「ライカを手にして、早く大人の世界に一歩近づきたい!」
そんな思いから、私はライカの購入に踏み切りました。

初めてのライカは「Leica Q3」
ライカと言えばM型が有名ですが、それでも私はQ3を選びました。
AFが使えることで旅先でも気軽に撮影できる。
クロップ機能とマクロモードを備え、さまざまなシーンに対応できる。
ライカの世界観を味わいつつ実用性も兼ね備えたカメラ、それがQ3でした。

22歳でライカを手にする

購入してから手元に届くまで、およそ1ヶ月。
待ち遠しい日々の中で、さまざまな思いが込み上げてきました。
「早く手に入らないかな。ワクワク、ドキドキする!」
「Q3と一緒にどこに行って、何を撮ろうかな」
という高揚感の一方で、
「人生経験が少ない22歳の自分にはまだライカは早すぎたかな」
「こんなにも高い買い物をして大丈夫かな」
「このカメラに相応しい価値を自分が見出せるかな」
という不安な気持ちも浮かびました。
そうした期待と不安が入り混じる中、日々を過ごしました。

そして、ついに手元に届きました。
箱を開け、Q3を手に取る。
ボディの質感、生み出される写真、そのすべてが私の想像を超えていた。
手にした瞬間、それまで抱いていた不安は一瞬で消え去りました。
実際に手にして、初めてこのカメラの価値を肌で感じました。

Leica Q3(28mm F/1.7 1/50s ISO800)

それはただの道具ではなく、真に写真と向き合える存在。
シャッターを切るたびに、ライカの写真に対する情熱を僅かながらに感じました。

もちろん、人生経験が少ない22歳の私にはライカの本当の価値を理解できているとは思っていません。
長い歴史を持ち、多くの人に愛され続けるライカを真に理解するには、もっと長い時間と豊かな人生経験が必要だと思います。

それでも、この若さでライカに触れ、その魅力の一端を感じられたことをとても嬉しく思います。
そして、これから歳を重ね、より多くの経験を積んでいく中で「ライカの価値にもっと気付いていける!」と思うと胸が高鳴ります。

私はライカを購入して、学生時代からの夢を叶えました。
それは決して簡単なことではありませんでした。
年齢の壁、価格の壁、自分に相応しいのかという葛藤がありました。
それでも私は、夢を見続けるよりも一歩踏み出すことを選びました。

そして実際にライカを手にして、私の選択は正しかったと感じました。
もし一歩踏み出せなかったら、ずっと「欲しい」と夢見続けるだけで大切な時間を失っていたのかもしれません。

この経験を通して、夢を叶えるために必要なのは、ただ待つことではなく自ら行動することだと気付きました。
「お金持ちになりたい」
「世界中を旅したい」
「人生を豊かにしたい」
夢を見ることは簡単です。
でもそれを現実にするには、明確な目標と計り知れない努力が必要だと実感しました。

若い22歳の今、そのことに気付けたことが何よりの収穫でした。
これからも今ある時間を大切にして、夢に向かって行動し続けたいです。
そして、いつか振り返ったときに「あの時の選択は正しかった」と心から思えるように努力したいです。

ライカを手にしたことは単なるカメラの購入ではなく、自分の人生における大きな選択でした。
限られた若い時間を大切にしながら、Q3とともに世界中を旅して、かけがえのない瞬間を写真に残したいです。

「歳を重ねるごとに、価値観は少しずつ変わっていく」
「だからこそ、自分にしか撮れない今の瞬間を、今の自分の感性で残したい」
きっといつか「若い自分がライカを選んだ意味」をもっと深く理解できる日が来ると信じています。

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