ルイスエンリケのPSGを眺めながら樹森新潟について考えていた日曜夜 【箇条書き】
・今回は「だ・である」調。タイトルに従って適当に書いていく。本当に適当
・今日観てたのは
〇1/19(日)リーグアン18節 vsRCランス
〇12/11(水)CLリーグフェーズ6節 vsザルツブルク
・最近のPSG知らねーよ!って方が多いと思うけど概要等は省略。面倒くさいので。笑
・やや強引な解釈だけど樹森新潟にトレースして考えていいチーム。彼らが所属するリーグアンの放映権はDAZNが独占してるので、お時間ある方は自由研究の題材として是非
・樹森新潟がどういった志向性に基づいているのかについては下記に記載したE.Sさんのエントリを参照してもらえば
以下、PSGを眺めていた時の脳内
・2試合観戦と言いつつも最後に観たザルツブルクvsPSGを思い出しながら書いていく。下記から早速行くぜー
・ドンナルンマが全然ビルドアップに絡んでこない。何故だろう
・そもそも相手がハイプレスに来ないからDF陣だけでビルドアップが成立するのか
・監督がクロップの元参謀ラインダース(解任済)とはいえ、ザルツブルクのスタンスとしては基本的にテンションを抑えながら。ハーフェーライン付近に前線2枚が構える4-4-2ミドルブロックを構築。中央のレーンを閉じつつPSGのボール出しをサイドに散会させる一般的なやつ
・プレスに行って裏返される位なら敢えて行かない方を選択する。新潟もこのような対策を敷かれるシーズンになるのかな
・けど分かりやすく質的優位(バルコラ等)を抱えるPSG相手だからな。そういった脅威が現状は思い浮かびづらい新潟のスカッド事情を考えると、少なくとも開幕数試合はそうもいかないか
・それに、わざわざウチに主導権を渡すような真似はしないよな。逆に個々の強度差で圧迫するようにマンツーマンで積極的に嵌めに来るケースが多発するのかな
・そこは松橋体制で培った要素を活用,アレンジしたいよな。プレスを恐れずに歓迎する。誘ってひっくり返して自分達に優位な状況を創出したい
・受け手となる前方の選手達には。自分を担当する敵を敢えて引っ張る事でスペースを空ける、そこに新たな味方が入ってくる。
・敵/味方との関係性を読み解いて、都度移り変わる盤面の状況に最適解を放ちたい。2023年春が理想なんじゃないかな
・マンツ―剥がしに限らず、動いたり逆に動かなかったりの駆け引きで敵に影響を与える事で、結果的にどんなリターンが返ってくるのかを考えられる選手が沢山いて欲しい
・とはいえゾーン1からのボール運びを徹底して突き詰めている新潟なら、PSGのようにボール保持の開始地点を高く設定できる機会は自然と増えてきそう
・ハイプレスに強みを持っている筈の川井鳥栖@24年開幕戦に対して、ビルドアップへの警戒心からプレスのスタート位置を下げさせるようなチームだしな。元々の俺達
・PSGは相手陣内に押し込んでいくと基本はU字循環を強いられるな。外から外にボールを展開していく感じ。カタールW杯のスペイン(同じくルイスエンリケ監督)×日本を少し思い出した
・中盤3枚が入れ替わり立ち替わりヘソに顔を出すので、やり方によっては中央を経由して敵の目線を動かす事も可能になる。けどチームとしてヘソを経由する意思はあまり強く無さそうだ
・真ん中でなるべくポイントを作りたくないのかな。奪われた際の事を考えて被カウンターの効力を軽減したいとか?
・自分達の中盤の底に意識を向けないと中々敵のボランチを動かせないな。そうなると相手側のライン間が狭く閉じられてしまうので、最終ラインからすれば出し所を探しにくい
・けど、比較的静かにプレーする傾向にあるとはいえ、オープンスペースにおける攻撃機会もそれなりに確保できている
・守→攻のトランジションで優位に立って広大に用意された最終ライン背後にカウンターに出る機会もあれば、バックパスを交えて相手のプレスをわざと誘う事がトリガーとなる機会もある
・後者の機会では裏返す際に最終ライン背後を使うよりも、中盤に大きな空洞化を作った所からボールホルダーがスピードアップする感じだ
・バックパスで敵のプレスを誘う遊び心と、後はプレス隊の背中側に最低限2人の関係性を用意しておきたいな
・縦パスを落とす人と、落としを受けて前向きにプレーする人。プレスを裏返す際に最初の受け手がターンできない場合を考える
・そのように前方に必要分の人数を確保する為には、後ろに重すぎる状況を常にNGとしていきたい
・立ち位置についての決まり事を定める樹森監督のチームならそのような面もきっと大丈夫だろうな
・そのきっかけがどうであれ、オープンスペースを攻撃する際には一斉に追い越すPSGの躍動感よ。しかも毎回に全力を注ぐというよりは「ここはモノにするしかない」と勝負所を見極めているように映る
・この点は新潟としても大いに参考になるな。攻撃側にスペースが用意されている状況で行くところと行かないところの使い分けは大切だけど、ここ数年のクラブカラーとして「行かないところ」を優先しすぎる節があった
・樹森体制では練習中のセッション-セッションの移動時間を歩かないよう徹底しているのよね。こういった良い意味で休まない意識が日常になってくると、いざという時の出力を高められるんだろうな
・行かない選択肢も大事だ。プレースピードを高めすぎると盤面が滅茶苦茶になってしまう,故にゲーム自体の優位性を自ら手放してしまうもんね
・リーグ内での力関係を考えると新潟は言わずもがなだし、PSGもリーグアンなら問答無用で勝てるのかもしれないけど欧州の列強が揃うCLでは話が違ってくる
・実際バイエルンには叩き合いで後手に回ってしまったしね。個人的にはアリアンツアレナの土俵に乗ってしまったように映ったな
・さて。じっくりと押し込む機会がとにかく多いPSG。色々手段があるんだろうけど、堅い守備ブロックを相手に分かりやすく打開策を考えるとするなら先ずはバルコラの所だよな
・抜ききって決定的な仕事まで到達できる、対面の脚を固定する中で味方から提供される選択肢に乗っかれる/敢えて囮にできる。爆発的な瞬発力が在りながらも速度を抑えて後出しじゃんけんも出来るウインガーだ。Jで例えるならG大阪のウェルトン
・以前から気にはなっていたけど今日で完全に惚れ込んだ。後でキャリモで獲得しよう(マドリー)
・PSGは配置のバランスを若干右に偏らせる事で逆側のフランス人ウインガーに時間とスペースを渡す狙いがありそうだな
・敵もPSGの右側に重心が傾くから自然とバルコラのケアが手薄になってしまう的な。それに攻撃的な仕事も十分に任せられるLBヌーノメンデスの存在も大きいな。WGに対する後方支援と大外役を両方担えるのでバルコラを中にも移す事ができる
・とまぁ彼らのように個人の特徴から逆算して、分かっていても止められないような再現性あるルートを創り出したい
・新潟なら例えば谷口の所かな。金沢戦1本目なんかは先ずはサイド深部を確保してWGを務める谷口が対面の敵をやり込めるシーンが複数あった記憶
・そんな農園長に対してはポケットへのランでゴールにより近い選択肢を作る事もそうだし、そのランニングで相手の重心を押し下げる事で手前側にスペースが生まれるから、そこで橋本や秋山など高精度のキックを持つ選手が択を提供しても面白そう
・「相手を見ながら」とは言いつつも、どんなビルドアップの形であれ背後に出口を設置する際は基本的にサイド深部が対象箇所となる位だから、そのエリアでボールを持った際のプランニングは最低限落とし込んでいきたい所やね
・もっと書きたいけど今日は日曜夜。一旦この辺にしておくか
・また好奇心に駆られる瞬間が湧いてくる筈なので、その際はこういった形式でまた書いていこう。今季はモデルケースとなるチームの参照も重ねながら様々な角度から樹森新潟を見つめていきたいな。J1ならリカルドロドリゲスの柏、ホランドのマリノスが気になってる
・樹森監督についてはとにかく「もっと知りたい考えたい」と思わせてくれて感謝。この勢いで頼んだよ!!