■亜美(仮名)ちゃんのはなし
僕は、大学時代、耳が綺麗な亜美(仮名)ちゃんという女性と付き合っていた。彼女は、美術サークルの後輩でキュートでスタイルも良く料理もプロ級だった。場外馬券売り場に行くと必ず痴漢にあっていたね。よく、木屋町、先斗町で呑んで、麻雀もビリヤードもしたよね。男の趣味にも付き合ってくれるし、一方で自分の意思をしっかり持っていて、バイリンガルだった。唯一の欠点は浮気症だったことだ。致命的やん(引)
兎に角、亜美ちゃんと過ごした日々は素敵で、大学時代を想い出すと幸せに感じるのは彼女がいたからだと思う。
亜美ちゃんは大阪の私立女子高出身だった。
ある日、彼女は、自身の女子高の文化祭が近々あるから一緒に行こうと僕に提案した。
彼女曰く、素敵な学校で文化祭も相当に楽しいから是非とのことだった。僕は、そもそも女子高の生態に興味があったので即OKした。
で、文化祭当日。亜美ちゃんの母校ということで、かなりワクワクしながらハイテンションで最寄駅から歩いたのを覚えている。いざ、彼女の母校に足を踏み入れると、青春ど真ん中でキラキラしてる眩しい女子達が心底楽しそうに、親切に文化祭を案内してくれる。なんて素晴らしい高校なんだと瞬殺され、自分に娘が産まれたらこの学校に入れようと誓った。
そして、僕は文化祭に行くだけで、謎のキラキラパワーをお裾分けしてもらえるということに気付いた。キラキラパワーとは、疲れを取り除き、元気にさせてくれるホイミみたいなもんだ。尚且つ、文化祭はほぼ無料にも関わらず、エンターテイメントとしても完成されているのだ。
この文化祭がキッカケとなり、僕は各校の文化祭に行くことにハマる。ハマりまくる。現在も文化祭に行くことを趣味にしている(引)
文化祭研究家の僕が最も感銘を受けた祭は、国立高校、国高祭だ。劇がとんでもないクオリティ。あのトヨタさえもが注目している文化祭だ。
数年前、僕は、娘さんが国立高校に通うお母様から文化祭の劇DVDをお借りした。
その劇は、東野圭吾 原作、ナミヤ雑貨店の奇蹟 。
あまりの感動にお母様にお礼の長文メールをお送りした(引)
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ナミヤ雑貨店の奇蹟、拝見させて頂きました。
素晴らし過ぎました!
国立高校恐るべしです!
友人が小さな劇団に所属しており、たまに演劇を観に行くのですが、それ以上でした。
プロを遥かに超えてました。
原作は未読なのですが、よくあんなに複雑な時間軸のドラマを素晴らしい劇に仕上げたなあと感服いたしました。東野圭吾原作で例えるならば、ドラマ版白夜行級に見事でした。
脚本、役者、美術、DVD、パンフレット、全てが尋常じゃない程に完璧でした。アドリブも大いに笑いました!特に脚本と美術、驚愕しました。てっきり体育館などで上映?するかと思いきや、まさかの教室?。ほぼ正方形の舞台で暗転からの展開。舞台の入り口の装飾から実際の舞台美術の仕掛け、天才ですね。撮影も上部からの定点撮り、一切の隙が無かったです。
しかも最終稿までにかなりの時間を費やしていることにも驚きました。本当に高校生!?
また、クラスの方々の劇後のコメントも素晴らしかったです。素敵な高校で最高のクラスメイト。それぞれが製作過程で壁にぶち当たりながらも見事に乗り越えられていて…
数年後の同窓会で文化祭を振り返りながら呑むお酒は、最高に美味いんだろうなあと羨ましく思いました。
DVDに付随するリレーも手に汗握り観てしまいました。リレーを撮影された方も見事でした。
お嬢様が大学を卒業するあたり、お酒が呑める頃、実際にお会いさせて頂き、舞台裏のお話や当時の感動を聞きたいなあと思った次第です。
角川から販売すべきとも思いました。笑
素晴らしい劇を有難うございました。
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亜美ちゃん関係ねーし(引)
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