小咄「ルイ辞書」

【幇間】【共感】

祇園のお茶屋の京介は人気の太鼓持ちである。舞妓や芸妓に帯同してそのお客を喜ばせる。

人を褒めるところを探して大きく持ち上げる。すると陰にあるイヤなところが心の中に残った。ついに人を見ると人がわかるようになってしまった。人には憐みしか湧かなくなり、京介は人のイヤなところの塊となった。

さなからまかせ「類似ショ」

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