いっそのこと好きになればよかった
クソ大学のクソカリキュラムを一緒に乗り越えてきた戦友と思ってる友達がいた。それがあなただだった。
国試直前は大学から駅まで送ってもらった。あなたが送ってくれると言ってくれた。断る理由なんてないし、むしろラッキーだった。友達からどう思われるかは気になったけど、バスで誰かに会う方が嫌だった。
国試の自己採点も一緒にした。悪ノリで私の最寄り駅のサイゼリヤでした。私だけ落ちて申し訳ないなかった。あなたは言葉を頑張って探してくれてた。本当一緒に受かりたかった。
あなたとはいろんな場所に行った。花見したり、夜景見たり、お酒も一緒に飲んだ。合格祈願をしに一緒に神社にも行った。遊びに行きすぎて、親に「付き合ってるの?」と聞かれた。きっと付き合ったらもっと楽しくなるんだろうな、と何度も思った。
でも、あなたの核心的な行動や言葉がなかった。それもあって、私も付き合ったら面倒なこと増えそうだし、なんなら私は国試浪人だけど向こうは社会人だし、このままの関係が楽しいから考えるのをやめた。
この一年はちょこちょこ会って勉強の相談に乗ってもらったり、あなたの勤め先の話を聞くもんだと思ってた。実際は新しい生活が始まったところに国浪の奴が連絡しても迷惑やろうなという気持ちが強くて連絡するのを控えた。辛かったけど、返信がなかったらと思うと怖くて連絡できなくなった。
1カ月振りに連絡をした。期待しないと何度も言い聞かせてLINEした。あなたからの返信は一言ずつだったし、話広げる感じがなかった。その時少し思った。あ、私はもう連絡したらダメだと。
その勘は当たった。今日あなたからLINEがきた。遊んだり、飲んだりしようと約束したけど、できないと。はいはい分かってましたよ、彼女できたんですよね。でもそれを言わないから、あなたに「なんで?」って聞いてやった。私にできた精一杯の抵抗。あと、私の気持ちを整理するために。
私の好意があなたにバレバレだっから言ってくれたのかもしれない、あなたなりの優しはだったのかもしれない。もし後者ならそんな優しさいらない。最後に気遣いができるけど不器用なところ出さなくていい。私が辛くなるだけなのに。
あんなに一緒にいて、色んな場所に行ったのに、私じゃないんだって気持ちが大きい。あなたのことが好きだったらよかった。きっと純粋に失恋できたんだと思う。
色々考えずあなたのこと好きになっとけばよかった。夜景見た時好きと言えばよかった。自己採点した時あなたに救われてたってもっと言えばよかった。国試受かっとけばよかった。後悔することばかり。中途半端な気持ちがこうなったんだ。
来年合格したらあなたと城崎の水族館に行ったり、お礼参りすると思った。それももう叶わない。最近心にくることばかり。きっと国試はいい運気になってるって信じてる。そう思うしか気持ちを保たない。まぁこれ有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMERの島田秀平の回を聞きながら書いてるけどね。