日本先進会の研究(16) シンプルな「新年金制度」とは?
自民党と公明党が2004年に「100年安心プラン」と打ち出して保険料を上げていったものの早々に無理だと分かり「マクロ経済スライド」という無茶苦茶な論理のすり替えをした、国民年金。 かつての民主党も政権担当時に「社会保障と税の一体改革」と打ち出したもののそれが消費税を維持→増税に繋がるとバレて大ひんしゅくを買いましたね。 誰もが問題だと感じているものの明確な改善案を出せないままでいる年金制度も、日本先進会は中長期のスパンで改革したいようです。 まず日本先進会が挙げる年金制度の問題点を見てみます。
ハイ、いずれも誰もが問題だと感じている部分だと思います。
ん? いやいや、貰えるなら多いに越したことはないのですが・・・ そもそも日本先進会はMMT論を基に財源は国債で補えるハズでは?
あぁ、インフレ率によるってコトか。 そりゃ確かにそーだわな。
じゃあその「健康で文化的な最低限度の生活」を支える年金額っていくらなのか? については後程説明しますが、
これじゃあ最低限度の生活は出来ませんね。 家賃で吹っ飛ぶレベルです。
ん? 何で国民年金が低いコトの比較として生活保護が出てくるのかな?
こんな有り得ない例えを用いて年金制度の問題点を指摘するってのは如何なものかと・・・
いくらこの動画があがったのが2020年7月でまだ安倍政権時代の話だとはいえコロナ禍真っただ中だったコトに変わりが有りません。 生活保護が必要になる方が増えてくるのが確実な状況下でそれを悪者に仕立てるような話をするのは、説明が下手くそというか、センスが悪いというか・・・
気を取り直して厚生年金の話を聞いてみましょうか。
・・・これまた微妙な例えなのですが、厚生年金をキチンと払って月20万貰えるような人なら堅実な会社員生活で収入もそれなりに有ったコトでしょうから政府から消費や投資の機会が奪われたのかもしれませんね。
そもそも何より「2階建て」と呼ばれるように職業によって年金制度が違うというのが問題で有りまして、
制度が複雑であるが故に管理運営のコストもかかってしまうコトも問題だというのですね。
ではそれらを解決するために日本先進会が提案する「新国民制度」とは?
・・・要は厚生年金等を廃止して国民年金に一本化するというコトですね。
私のような非モテな独り者にはピンと来ない話ですが(汗)、現状の支給は世帯ごとなのですね。 最初から個人単位にしとけば運営管理もシンプルなのにね。 で、支給金額は?
まぁそれだけ有れば「最低限度の生活」の定義は当てはまるか(正直もう少し欲しい気もしますが)。
それなら事前に準備しとけってコトか。 もし日本先進会が政権を獲ったら今の私のような40~50代が割を食うコトになるんだろうね。 それとも厚生年金を支払って60歳まで働けば13万以上の支給が確実な人にはそれを保障してくれるのでしょうか?
とはいえ医療費等の支出が少なくなるのなら問題は無い、のか、な?
支払う方式も税金に一本化してシンプルにするってのはイイ案ですね。 さて、肝心の支給年齢は・・・
な、な、70歳だとぉぉぉぉ!!???
「中長期の大改革」を唱える日本先進会のコトだから、20~30年後には平均寿命が90歳あたりになるのを見越した発言なのでしょう。
しかもこいつら、70歳まで働かせる気だな!?
結論:「新国民年金」は、支給金額が(相対的に)増えるが支給開始年齢は上がるし、定年も延長される
これを良しとするかどーか、皆様は如何でしょうか?
次回は「義務教育の大改革」について紹介し、勿論ツッコミいれます。
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