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【#137】群馬県・前橋市議会議員選挙レポート(2025 2.9)

割引あり

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 この取材にあたって、特に下調べをしないまま向かったのは「駅に行けば誰か候補に会えるだろう」という安易な考えからでした。
 しかし、行ってみて知ったのです。 前橋もクルマ社会であるコト。 そして、県庁所在地の駅なのに特急が止まらない規模であるコトを・・・

 それでも一泊二日の取材で、なかなか “引きの強い” 出会いが有った気がします。 50名もの「個性」がぶつかった選挙模様。 特に共産党の関係者や支持者に読んでいただきたいレポートです。




◆前橋(まえばし)市・概要

(前橋市役所)
  • 群馬県の県庁所在地

  • 面積:311.59㎢(群馬県 第7位 / 35市町村)

  • 人口:329,120人(第2位)※2024年12月31日現在

  • 人口密度:1,056.25人/㎢(第7位)※2024年12月31日現在

  • 平均年齢:48.76歳(若い順 第12位)※2020年10月1日現在

  • 衆議院は群馬1区に属し、


◆立候補者(定数38/50人)

高橋 照代  (53) 公明  現 4期目を目指す
藤江 彰   (63) 無所属 現 5期目を目指す
明野 康剛  (43) 公明  新 党役員
小林 久子  (68) 共産  現 7期目を目指す
野田 一真  (25) 無所属 新 エンジニア
石塚 武   (62) 公明  現 7期目を目指す
吉田 博昭  (40) 無所属 新 飲食店代表
三森 和也  (57) 立憲  現 6期目を目指す
小渕 一明  (58) 無所属 現 3期目を目指す
間仁田 諭  (45) 無所属 新 会社役員
富田 公隆  (54) 無所属 現 5期目を目指す
中里 武   (66) 公明  現
 6期目を目指す
石崎 貴光  (26) 無所属 新 学生
須賀 博史  (53) 無所属 現 4期目を目指す
近藤 登   (62) 無所属 現 5期目を目指す
大沢 智之  (50) 立憲  現 2期目を目指す
角田 修一  (58) 無所属 現 5期目を目指す
※国民民主推薦
新井 美加  (61) 無所属 現 4期目を目指す
佐藤 祥平  (38) 無所属 現 2期目を目指す
岡田 修一  (73) 無所属 現 11期目を目指す
宇田川 泰彦 (60) 無所属 新 元会社員
木部 秀人  (59) 無所属 新 元信用金庫職員
小川 栄治  (57) 維新  現 2期目を目指す
市村 均光  (39) 無所属 現 2期目を目指す
前原 健一  (51) 無所属 元 2期目を目指す
小川 真太郎 (50) 無所属 新 元教員
林 光一   (66) 無所属 現 3期目を目指す
横山 勝彦  (78) 無所属 現 9期目を目指す
山田 秀明  (39) 無所属 現 2期目を目指す
近藤 好枝  (68) 共産  現 6期目を目指す
吉田 直弘  (46) 共産  現 2期目を目指す
金井 清一  (60) 無所属 現 6期目を目指す
児玉 春房  (50) 無所属 新 行政書士
堤 波志芽  (41) 無所属 現 3期目を目指す
宮崎 裕紀子 (45) 無所属 現 2期目を目指す
下田 一成  (53) 無所属 新 会社員
新倉 淳一  (44) 無所属 新 鍼灸マッサージ師
林 倫史   (39) 無所属 現 3期目を目指す
窪田 出   (56) 無所属 現
 4期目を目指す
中村 章   (62) 無所属 現 6期目を目指す
水野 芳宣  (43) 無所属 新 会社員
入沢 繭子  (50) 無所属 現 3期目を目指す
※立憲推薦
阿久沢 萌  (30) 無所属 新 商店代表
岸川 知己  (38) 無所属 新 団体役員
嶋村 三城  (63) 無所属 新 元教員
吉原 大輔  (50) 共産  新 党役員
生方 誠二  (53) 無所属 新 団体役員
小曽根 英明 (66) 無所属 現 5期目を目指す
高野 福久平 (30) 無所属 新 元会社員
後藤 愛蔵  (47) 無所属 新 会社員

(候補が多いと書き出すのも大変です・・・)

 現職30名、元職1名、新人19名の50名が立候補。 過去最大の候補者数となりました。 党派別では公明と共産が4名ずつ、立憲が2名(+1名推薦)、維新が1名擁立し、国民民主が1名推薦している、女性候補7名の選挙です。


◆前回(2021年)の選挙結果(定数38/47人)

[当]鈴木 俊司  (70) 無所属 現 4,510票
[当]宮崎 裕紀子 (41) 無所属 新 4,438票
[当]小岩井 僚太 (27) 無所属 現 3,982票
[当]豊島 孝男  (69) 無所属 現 3,760票
[当]富田 公隆  (50) 無所属 現 3,537票
[当]高橋 照代  (49) 公明  現 3,452票
[当]新井 美加  (57) 無所属 現 3,365票
[当]新井 美咲子 (56) 公明  現 3,326票
[当]入沢 繭子  (46) 無所属 現 3,281票
[当]中林 章   (58) 無所属 現 3,239票
[当]近藤 好枝  (64) 共産  現 3,174票
[当]石塚 武   (58) 公明  現 3,139票
[当]鈴木 数成  (51) 無所属 現 3,107票
[当]角田 修一  (54) 無所属 現 3,044票
[当]三森 和也  (53) 立憲  現 3,030票
[当]中里 武   (62) 公明  現 3,017票
[当]林 幸一   (62) 無所属 現 3,012票
[当]小林 久子  (64) 共産  現 2,849票
[当]金井 清一  (56) 無所属 現 2,813票
[当]窪田 出   (52) 無所属 現 2,778票
[当]小渕 一明  (54) 無所属 現 2,687票
[当]市村 均光  (35) 無所属 新 2,666票
[当]大沢 智之  (46) 立憲  新 2,595票
[当]山田 秀明  (35) 無所属 新 2,566票
[当]近藤 登   (58) 無所属 現 2,552票
[当]須賀 博史  (49) 無所属 現 2,536票
[当]阿部 忠幸  (68) 無所属 現 2,527票
[当]長谷川 薫  (70) 共産  現 2,511票
[当]佐藤 祥平  (34) 無所属 新 2,476票
[当]笠原 久   (68) 無所属 現 2,467票
[当]藤江 彰   (59) 無所属 現 2,438票
[当]堤 波志芽  (37) 無所属 現 2,369票
[当]小曽根 英明 (62) 無所属 現 2,292票
[当]横山 勝彦  (74) 無所属 現 2,206票
[当]吉田 直弘  (42) 共産  新 2,023票
[当]浅井 雅彦  (66) 無所属 現 1,829票
[当]岡 正己   (40) 無所属 現 1,828票
[当]岡田 修一  (69) 無所属 現 1,777票
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[落]林 倫史   (35)  無所属 現 1,604票
[落]稲井 智史  (38)  無所属 新 1,540票
[落]前田 みか子 (49)  N国  新 1,140票
[落]宇田川 泰彦 (56)  無所属 新 1,127票
[落]下田 真之  (38)  無所属 新 1,117票
[落]池田 虎正  (70)  諸派  新    423票
[落]松本 悟史  (36)  無所属 新    409票
[落]小川 英治  (53)  無所属 新    388票
[落]高須賀 裕清 (40)  無所属 新    199票 

投票率:42.92%

 前回は現職33人、新人14人が立候補し、現職32人、新人6人が当選と、非常に “固い” 結果となりました。 更に新人候補が増えた今回も同様の結果となるのか。 それとも顔ぶれが大きく入れ替わるのでしょうか。


◆POINT

・小川市長になって初の市議選

前橋市HP より引用)

  昨年の市長選で4期目を目指す自公推薦の現職を破った小川 晶(おがわ あきら)市長。  2011年に民主党から県議選に出馬し初当選し4期13年務めた実績が有りますが、「保守王国」群馬の「県庁所在地」で自民系が負けるというのは衝撃でした。

 詳しくは選挙ウォッチャーちだいさんのレポートをご覧ください。 非自民候補が一騎打ちで勝つにはどうすれば良いのか? の答えがギッシリ書かれており、是非お手元に持っておきたい、必見の内容となっております。

 それから一年。 小川市政下で初の選挙です。 改選前の前橋市議会を会派別で見ると、

・前橋令和(自民系):10人
・前橋高志会(自民系):7人
・日本共産党前橋市議会議員団:4人
・公明党前橋市議会議員団:4人
・市民フォーラム(民主系):3人
・かがやき(中立?):3人
※他、1人会派が7つ

となっており自民系議員が全体の半数近くいましたが、市長選の結果から市長と真っ向から対立している、というワケでもなく、多選自粛条例「企業団体献金の全面禁止を求める議決書」否決したものの他では是々非々の姿勢のようです。

 コチラの記事にある「小川市政は何点?」という問いにも自民系議員は「50点」と良くも悪くもない評価をしています。 一方、高得点で評価しているのは(言わずもがなですが)民主系や共産の議員です。

 議員選挙の取材は「一期一会」と言いますか、私は(某漫遊師匠じゃないので)全候補に当たる労力も時間も意義も無い中でどの候補を取材するかは候補者が選挙運動のスケジュールをSNSに載せているか、と “運” が鍵を握る中、今回取材出来た5候補のうち3候補は共産議員。 スケジュールを積極的に出していたのは共産候補と立憲推薦候補ぐらいのもので、自民系候補は予定を載せていませんでした。
 「そんなに目立ちたくない」 もしかすると自民系候補は現状「守り」の姿勢なのかもしれません。

 そんな中で共産候補が見せた「個性」と、“OPKP” な候補、そして学生でありながら立候補してきた候補を、是非ごらん下さい。


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