今週の選挙(2023 5.21投票)
先週から再開した「今週の選挙」は基本的に水曜日にお送りしています。
それは町村の選挙が火曜告示で情報が揃うのが水曜日のためであり、できるだけ早くお届けするために水曜日と決めているのです。
とはいえ、今週は全て市と区の選挙で日曜告示だったのですが・・・
とにもかくにも、いってみましょう(汗)
◎茨城県・北茨城市長選挙
7期目(!!!)を目指す現職、豊田候補に元市議の新人、松本候補が挑む一騎打ちです。
しかも現職の豊田候補、経歴を調べると、ただのベテラン市長じゃなかった・・・
父親が元北茨城市長の豊田氏がまず最初に市長選に出馬したのは1986年(昭和61年!!)。 現職(父親ではない)の急逝に伴い当時2期目の市議の座を辞して出馬するも落選。
次の1990年に二度目の立候補で前回敗れた相手にリベンジし初当選しますが、直後に自身を応援していた市議が公選法違反で逮捕されるも豊田氏は逮捕されず。 一方敗れた相手は1994年に収賄容疑で逮捕され、東京拘置所で自〇したそうです・・・
しかも豊田氏も再選後の翌1995年に1億5000万もの収賄容疑で逮捕され辞職。 懲役2年6月の実刑に服しますが時を経て2007年に立候補し、今回の相手である松本候補を含む新人2名を破って3度目の当選。 以降毎回選挙が行われて勝ち続けていますが、全て今回と同じ松本候補との一騎打ち。 つまり、2011年から12年間に渡り同じ選択肢しか市民に示していないのです。
大丈夫か? この街・・・
前回は松本候補に約1,500票差まで詰められた豊田候補。 今回も守り切れるのか、そして松本候補は16年越しの悲願を叶えて市長になれるのか、注目したいです。→ 投票率がどれだけ下がるのかを。
◎東京都・足立区長選挙
女性候補同士の一騎打ちというのは一見すると新鮮に映りますが、中身は5選を目指す自公推薦の現職に共産社民推薦の新人が挑む一騎打ち。 この構図は基本的に、ここ3回同じです。
東京都の女性区長は現在3名いますが、残り2名は昨年当選した杉並区の岸本区長と品川区の森沢区長。 現職の近藤区長は23区で2人目の女性区長となり、2015年末から岸本区長誕生まで、23区で唯一の女性区長でした。
5期は長い気もしますが、年齢も相手候補より年下ですし、パートナーシップ宣誓制度導入などの実績を見ると、つけ入る隙は無いように見えますが、果たして。
◎東京都・足立区議会議員選挙(定数45/64名)
現職41名、元職1名、新人22名が立候補。 党派別では自民19(現有17)、公明13(現有13)、維新3(現有0)、立憲3(現有3)、共産8(現有7)、国民民主1(現有1)、都ファ1+推薦1(現有1)、れいわ1(現有0)、参政1(現有0)、諸派(日本改革党、みんなの党、N党系)が1ずつとなっています。
前回の選挙を見ると無所属で当選したのは僅か5名、そのうち2名は今回政党公認(自民と国民民主)で出馬しており、やはり国政政党所属候補が有利のようですが、維新が現在の勢いに乗って3名全員当選できるか、そして練馬区議選で投票率を見誤り4名落選という大失態をやらかした “全員当選で大勝利” が党是の公明党が今回どれだけ挽回できるかが見どころでしょう。
新聞からは公明党各候補者の気合いが伝わってきます。(まぁ、公明党候補の “この表情” はいつものコトですが・・・)
なお現在、N党を追求し続けてきた「選挙ウォッチャーちだい」さんが体調不良のため取材や発信に支障が出ているため、この選挙に対して訴え続けていたコトを改めて書き記しておきます。 ご査収ください。
◎兵庫県・加西市長選挙
3期務めた現職が引退し、新人3名が立候補しています。
いずれも無所属ながら元教育長の候補には自民が推薦を出しており、一見するとそちらが有利に見えますが、そこは兵庫県。 知事より有名な明石市元市長、泉房穂氏が前副市長を応援。 更に引退する現職が前副市長を応援しておりコチラが後継候補で有力に見えます。
そして元市議の候補は2021年の兵庫知事選で当選した斎藤知事(維新+自民推薦)を応援していたようで “知事派” なのかもしれません。 ただ、
知事選の際に運動員買収が行われていたとして知事と選対出納責任者が告発されていますが、その「労務報酬」を受け取った14名の議員の一人に深田候補の名前が挙げられています。 とはいえ市議時代には常に3位以内で当選しており、地力は有りそうなので深田候補が何票獲るか、そして自民系候補と市長後継候補、どちらの票を削るかがポイントとなりそうです。
それと、一時立候補を表明していた、
元加西市長の中川暢三氏(通称「中川プロ」戦績:2勝15敗)は取りやめています。 悪しからず。
◎兵庫県・加西市議選(定数15/16名)
“定数プラス1” の選挙で、現職11名、元職1名、新人5名が立候補し、党派別では公明1、維新1となっています。
この構図だと現職及び政党公認候補の当選は固くて無所属の元職と新人の中から1人振り落とされる気がしますが、選挙公報を見る限りどの候補もしっかり作りこんでおり、どうなるのか全く分かりません。
以上となります。 候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。
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