【レポート #69】山梨県・市川三郷町議会議員選挙レポート(2022 9.25)
「市川三郷町」は甲府市や山梨市がある甲府盆地の最南端に位置する自治体です。 県中心部のベッドタウンとして発展を遂げていると思いきや、山が間近にあり平野部に富士川が流れる、とても景色の良い町でした。
そこで行われた町議選。 争点も有るようで無いという、町の景色同様に穏やかな選挙でしたが、こういうものちゃんと拾って、お伝えしなければなりません。 市町村議会議員選挙は私たちの生活に最も密着した選挙なのですから。
◆概要
面積:75.18㎢(山梨県 第20/27位) 2005年10月、西八代郡市川大門町・三珠町・六郷町が合併し発足
人口:15,010人(山梨県 第16位)※2022年9月1日現在
人口密度:195.5人/㎢(山梨県 第11位)※2020年現在
平均年齢:52.0歳(山梨県 第14位)※2018年現在
衆議院は山梨1区に属し、
◆立候補者(定数14/15名)
◆前回(2018年)の選挙結果
前回は新人候補が全員当選し現職が1名落選という、さほど波乱の無い、というか波乱の起きようが無い選挙でしたが、選挙から3年後に、波乱以上の激震が議会と町政を襲ったのでした。
◆POINT
・昨年「官製談合事件」で町長が辞職
昨年、町発注の保育所設計業務の入札を巡り官製談合が発覚し、設計事務所代表と、久保真一前町長、そして秋山詔樹議員が逮捕されました。
秋山議員が町議会の重鎮で、過去の町長選において久保前町長を応援した経緯から久保前町長は秋山議員にアタマが上がらず、設計事務所代表から秋山議員に談合入札を依頼し、秋山議員から “指示” を受けた久保前町長がその旨を町職員に指示したとされています。
更に現金のやり取りが明らかになった二人は再逮捕され、ともに辞職。 町長は任期間近の辞職だったため通常選挙で遠藤現町長が無投票で当選。 町議は補選が行われ(事件に関係なく辞職していた1名を含めて)二名が無投票で選ばれました。
事件の経緯はこのレポートに詳しく載っていますが、ちなみにこの事件、建設会社が派手にやらかしたせいで隣町の富士川町長のクビも吹っ飛ぶ事態となったようです。
ただ、今回の立候補者が出した選挙公報を見る限り、“町政の刷新” みたいな文言は少なく、恐らく事件は逮捕された人たちが勝手に起こしたものだと町民には認識されていているようです。
それでは、候補者に触れていきましょう。
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