日本先進会の研究(19) 大学も大改革だ!
本日のテーマは「大学」 ・・・正直言うと私自身の最終学歴が「専門学校卒」で兄弟で私だけ大学に行けなかったという強いコンプレックスがあるが故、目を背け続けてきた世界なのであまり詳しくないのですが(汗)、とりあえずいつものように日本先進会が指摘する大学の問題点を載せてみます。
要は「何のための大学か分からなくなってる問題」と「大学が弱体化してる問題」というコトでしょうか。 長島代表補佐の解説を聞いてみます。
日本先進会は大学受験制度の廃止を提案しているコトは昨日の記事で書きましたがその目的はこのような状況を打破し大学入学後に多くのコトを学べるようにすべきという意味なのでしょう。 日本先進会は貧富の差による学力格差も解消すべきと提案していますので、
やはり給付型の奨学金を充実すべきと主張されてるのですね。
いや、事実じゃん。 有利子の奨学金が大卒社会人を苦しめてるじゃん。
え? どゆこと??
それって、大卒社会人の質が悪いから給料が安い仕事にしか就けず返済に苦しんでるって言いたいの? 学生のせいなの? 奨学金制度は続けるってコト??
大学教育の質が低下しているのは分かったし大学の数が過剰なのも理解できますが、だからといってそれが貸与型の奨学金のままで良いとはならないと思いますが・・・
ちょっと何言ってるか分かりませんが、ひとまず先に進みます。 「大学が弱体化してる問題」について聞いてみましょう。
なるほど。 国立大学の交付金がべらぼうに低いという話は良く聞きますな。 政策の基となっているMMT論に基づいて交付金を増やそうというのですね。
でました! 「ガバナンス」!! ここでは「管理体制の欠如」という意味で良いでしょうか。
教授の世界って閉鎖的だって話は良く聞きますね。 ただ私が聞きたいのは大学の体制よりも大学生が学ぶ環境の改善なのですが・・・
イマイチ納得できない部分も有りますが、日本先進会が提案する大学の改革を見てみましょう。
・・・なんだろ、またしても日本先進会、というか父親譲りの「言葉遊び」が炸裂している気もしますが。 説明を聞いてみますか。
おそらく「学術大学」というのが現在多くある、教養部分を学ぶ大学のコトだと思われます。 では「実務大学」とは?
なるほど、産業界と連携して社会人即戦力としてより実践的なコトを学ぶのが「実践大学」だと・・・
って、それなら専門学校で良くね?
鳩山代表は東大卒の輝かしい学歴の持ち主だから、もしかして「専門学校」という存在を知らないのかしら? しかもさぁ、もし大学がこのような二種類に分かれたらきっと教養部分を学んだ「学術大学卒」が「実践大学卒」を支配する構造になるコトが容易に想像できるのですが・・・? これぞまさに頭イイ “だけ” の人が考えた机上の空論でしょう。 (呆れるわ・・・)
怒りでイライラしつつ、続きも聞いてみますか。 無利子で返済負担の軽い「奨学金」を “全ての国民に” 提供するってどーいう意味なのか?
イヤイヤイヤ、今の学生に必要なのは貸与型にして得られる「緊張感」ではなく給付型にして勉強に専念できる環境が得られる「安心感」ではないでしょうか?
大学進学した人だけを特別扱いするのではなく一般的な大学進学期間の人すべてに対して金銭的援助をするというのは良い提案だと思います。 ただ繰り返しになりますが何故給付式ではいけないのでしょうか? MMT論で財源に問題は無いハズであり、もし緊張感を持ってもらう “だけ” のために貸付式にするのは如何なものかと思いますが。
では 3番目、これこそ言葉遊びに感じられる「最適構成大学」とは?
「沖縄科学技術大学院大学(OIST)」? 私は沖縄出身ですが故郷を離れて四半世紀近く経つのでこの大学のコトは知りませんでした。
(日本語字幕を使ってご覧ください)
「沖縄科学技術大学院大学(OIST)は科学分野の5年一貫制博士課程を置く学際的な大学院大学です。 OISTは、国内外から優れた研究者を集めて質の高い研究を行い、世界レベルの研究拠点の形成を推進し、沖縄における技術移転およびイノベーションを促進する知的クラスターの核となることを通して、世界の科学技術へ寄与するために日本政府の主導により創設されました。」(OIST HPより)
私みたいな学が足りない者にとっては “得体の知れないモノ” と映ってしまうのですが(汗)、
なんだかスゴイ大学のようです(滝汗)
そういった大学を新設するのですね。 、、え? 新設? だってさっき、
「少子化にもかかわらず大学の数は増え続けた」って言ったばっかりだよね? まぁでも私立大学の数を政府が調整するなんて出来ないか。
確かにこういった大学が(科学分野以外でも)出来るコトは良いと思いますよ。 ただこれも日本先進会が言うところの「学術大学」であり、それこそ「実務大学」卒の人とは明らかなランク付けがされるだろうし、決してそれは公平な環境とは言えないと思いますが・・・
やっぱり、高学歴の博士が政治に参入すると、こーいった案が出てくるものなのでしょうか。
大胆というか、スケールがデカいというか、机上の空論というか、荒唐無稽というか・・・
次回は「経済的格差の是正」について取り上げて、ツッコミ入れます(既に今回の案で “学歴格差” は生まれている気もしますが・・・)