【レポート #14】長野県・野沢温泉村長&村議会議員選挙レポート(2021 3.28)
何故投票日よりも前にレポートが出せるのか、
そうです、村長選も村議選も無投票に終わったからです。
いくらコロナ禍で無投票が多い状況でもサスガにどちらかは有るだろうと思い、取材前でも書ける分を事前に書いていたのですが、まさか両方無投票とは・・・ 今まででしたら泣く泣く記事を削除していたのですが頑張って準備したのが報われないので(涙)、無投票の結果と合わせて無料でリリースします。
◆概要
・面積:57.96㎢(長野県 第62位)下高井郡に属する長野県北部の村で、同郡木島平村、飯山市、下水内郡栄村と接する
・人口:3,506人(長野県 第61位)※2021年3月1日現在
・その名の通り野沢温泉や野沢温泉スキー場などの観光が主産業。 スキー離れで2000年代には旅館や民宿の廃業が相次いだが2010年代になると外国人観光客が増え、外国人が閉鎖した旅館・民宿を引き継いで再開したり飲食業を開業するようになり、その数は村の2割近くを占めるまでになっている
・そしてこれまたその名の通り野沢菜漬けが特産で、野沢温泉内の麻釜(おがま)や外湯では11月頃になると収穫後の野沢菜を洗う(お菜洗い)村民の姿が見られる
◆POINT 新型コロナのダメージを強く受ける観光業
概要にも書きましたが野沢温泉及び野沢温泉スキー場は外国人観光客(インバウンド)の誘致に成功し2017年には野沢温泉村にオーストラリアやニュージーランドを中心とした外国人観光客が13万8460人、訪れたそうです。 村もインバウンドに対応するためにキャッシュレス決済を導入する店が増えたり海外カードに対応したATMを設置したりしてきましたがコロナ直撃で外国人観光客がほぼゼロに。 インバウンドに舵を切っていたため他のスキー場や観光地より深いダメージを負っています。 じゃあGoTo使って国内の観光客に来てもらおうと思っても外国人観光客が「スキー+温泉」のセットに魅力を感じるのに対し国内客は「スキー」「温泉」を別個の観光として捉えておりそれぞれのみを目的に行くなら格段にアクセスが容易なスポットがいくらでも有るためなかなか来客数が増えていないのが現状です。 引き続きインバウンド頼りの観光を続けるのか、それとも国内にも目を向けるようにするのか、それが問われる選挙、 の、ハズだったのですが・・・
◆選挙結果
ハイ、あっという間に結果発表です。
村長選は現職の富井俊雄(とみい としお)候補が4選を果たしました。 ただ富井氏は村内に確固たる地盤が有るのでしょうか、初当選時から全て無投票当選です。 インバウンドで潤ってた今までと違い今回こそは選挙で4年間の政策の評価を下すべきだったと思いますが・・・ きっと富井村長も自らの地位が安泰であると気づいているのでしょう。 その証拠に、
村のHPの「村長の挨拶」が2020年の新年御挨拶が未だに載っていて更新が1年以上止まっています。 こんなトップで村は大丈夫かいな・・・
村議選は新人が3人入り、うち2人は40歳前後で議員の平均年齢が改選前の68歳から59歳に若返りました。
上野 雄大(うえの ゆうた)氏は元フリースタイルスキー選手でハーフパイプ競技でワールドカップ出場経験も有る実力の持ち主です。
現在はプロスキーヤーの奥様と村内でアウトドアショップを経営しています。 また齊藤 優樹(さいとう ゆうき)氏は埼玉県出身で金融業界を経て約10年前に奥様の実家がある野沢温泉村に移住。 現在は旅館の経営に携わっています。 村のトップが代り映えしない状況なのでお二人の若さで村政に新しい風を吹かせてもらいたいものです。
それと、それにしても、共産党! 現職の宮﨑氏は立派な議員なのでしょうが、11期って・・・ 宮﨑氏が元気なうちに世代交代を進めないと4年後は危ないですよ。 議員の成りてがいないのは分かりますがスカウトするなりよそから引っ張ってくるなりしないと取り返しのつかないコトになりますよ。
◆あとがき
無投票になっても準備した原稿は皆様にお届けしたいし取材に入らなくても結果とニュースを照らし合わせて見えてくるものも有るので、今後もこのように準備していた選挙で無投票になってしまった際は結果まで書いて無料で皆様にお届けしようと思います。
もちろん選挙が行われて取材できて、有料記事で販売するのがベストですが・・・
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宜しければ、何卒・・・<m(__)m>