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事業再構築補助金(第12回)公募開始! ~今後も続くの??~
噂が噂を呼んでいましたが、
ついに、国の大型補助金 「事業再構築補助金」 が再開されます。
今後も続くのか、動向に注目したいところ
少しルールが厳しくなっていますが、
その背景や、目的にも目を向けて、きちんと準備していきたいですね。
第12回 事業再構築補助金 スケジュール
公募開始:令和6年4月23日(火)
申請受付:調整中
応募締切:令和6年7月26日(金)18:00
補助金交付候補者の採択発表:令和6年10月下旬~11月上旬頃(予定)
応募締切が、7/26(金)なので、まだ3か月くらい余裕があります。
今回、申請要件や注意点が変更になっている部分が多いので、
十分チェックして、準備を進めたいですね。
成長枠(いわゆる通常枠)では、採択後、事業実施期間が14カ月なので、
令和7(2025)年12月頃が事業完了期限、
すべての支払いと報告までの期限、になりそうです。
公式資料はこちら
申請枠の種類
今回、申請枠×類型 は、大きく5つあります。
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事業類型(A):成長分野進出枠(通常類型)
事業類型(B):成長分野進出枠(GX進出類型)
事業類型(C):コロナ回復加速化枠(通常類型)
事業類型(D):コロナ回復加速化枠(最低賃金類型)
事業類型(E):サプライチェーン強靱化枠
第11回では削除されたサプライチェーン強靱化枠が、またまた復活!
最高5億円の超大型補助金となります。
「事業再構築指針の手引き」 の更新版がまだ公開されていないので、
このあたりも要チェックです!
成長分野進出枠(通常類型)
多くの事業者さんが成長枠(いわゆる、通常枠)を使うと思います。
上限金額は一時期に比べると、だいぶん低くなっていますが、それでも他の補助金に比べれば、かなり大型となっています。
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補助事業実施期間
交付決定日~12か月以内
(ただし、補助金交付候補者の採択発表日から14か月後の日まで)
成長分野進出枠(GX進出類型)
以前はグリーン成長枠と呼ばれていました。
補助金の上限額が大きいのが特徴。条件に該当すれば、ぜひ活用したいですね。
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補助事業実施期間
交付決定日~14か月以内
(ただし、補助金交付候補者の採択発表日から16か月後の日まで)
コロナ回復加速化枠(通常類型)
申請要件は、売上減少率ではなく、①既往債務を借り換え、②再生事業者、が対象です。間違えないように、注意!
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コロナ回復加速化枠(最低賃金類型)
さらに最低賃金に近い従業員が多い場合、補助率がアップします。
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サプライチェーン強靱化枠
最高5億円ですが、金額に注目する前に、
申請要件に該当するかチェックをまず、やりましょう。
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こちらは、まだ公募要領が公開されておらず、詳細の確認はこれからですね。
書面審査(審査項目・加点項目)
審査項目も全体的に見直されているので、要注意!
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大枠は変わっていないと思いますが、
以前の常識のままだと危険
ゼロベースでチェックした方が良さそうですね。
口頭審査(審査項目) ※新規項目!!
今回の大きな変更になりそうなのが、口頭審査
基本は、社長が一人で、事業計画書の説明をすることになります。
新規事業の背景や狙い(目的、新規事業の有望性、革新性)
事業として成功する見通し(事業の実現性、競争優位性)
課題やリスクの認識と対応策
数値の計算方法や根拠(収益性)
社会課題・ニーズとの整合性(公的補助の必要性、政策との整合性)
など、何を聞かれても、答えられるように準備しておくことが重要です
〇 オンライン(Zoom 等)にて15 分程度
〇 審査中はカメラオン
〇 審査は申請事業者自身(※)1名が対応
※代表の他、「担当者」もしくは「経理担当者」でもOK
〇 支援者、経営コンサルタント、社外顧問等の同席は一切認めない
15分とは言え、ずっと質問されるのは、辛い
ロープレ練習して準備しておきたいですね
口頭審査は、一定の審査基準を満たした事業者の中から必要に応じて行います。
口頭審査の対象となった場合、事務局から受験日時の予約案内を行います。
(中略)
ご都合の良い日時に空きがない場合でも、個別のご相談は受け付けかねますのでご了承ください。また、口頭審査の対象になったにも関わらず、受験がなかった場合は不採択となります。
◼ 事前にご準備いただくもの
○ 安定したインターネットに接続された PC
(接続不良等によりインターネットが切断された場合の再審査は行いません)
○ イヤフォン、ヘッドセットは使用不可
イヤフォン、ヘッドセットが使用不可とは??
外部の支援者からイヤホン経由で、アドバイスをもらうことを排除する狙いでしょうか。
そこまで、やるか!?という感じ。
事業計画書に顔写真を載せちゃダメ!??
※事業内容に直接関係のない不必要な個人情報
(社長、役員、従業員及び顧客の顔写真等)
は掲載しないでください。
顔写真はNGだそうです。事業内容と顔は関係ない、ということ!?
※客観的な審査を実施するため、事業計画書は原本に加えて、
事業者名や代表者名などの申請者を特定できる情報をマスキング処理したものを別途提出してください。
個人名や会社名をマスクした状態で審査されるようです。
ということは、当然HPのURLも載せちゃダメってことですかね?
対象経費
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建物費が対象になるのが、事業再構築補助金の特徴
あまり他にはないので、大規模な建物の建設、改修を予定している方は狙い目ですね。
ただし、新築には条件がついているので、要注意
システム構築費の要件が厳しくなってる
100万円(税抜き)以上のシステム構築費を計上する場合は、
実績報告時に、
要件定義書(費用見積書を含む)または
開発費用算出資料(作業単価、作業工数及び作業時間、固定費用、作業担当者、作業担当者勤務記録等)を提出する必要があります。
なんだか、システム構築はかなり嫌われている感じ?
まあ、公募要領に明記されていれば、淡々と準備するしかないですね
問題は、過去の申請分にもこのルールが適用されるんじゃないかと、
そういうところも、今後注目して見ていきたいです。
そんな感じで、新しい情報が出てきたので、
情報整理、分析をしてみました。
迷ったら、ちゃんと整理して、正しく考える
一人では難しいなと感じたら、外部の人に相談してみるのも、いいですね
この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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