新規事業を始めるときに、考えておくこととは?
新規事業の計画が具体的になってくると、何か見落としているのでは?と心配になる方が多いようです。例えば新商品の発売など、新しい事業を始めるとき、全体の地図みたいなものがあると、安心できますよね。
ではどうやったら、全体の地図が描けるのでしょうか?
考える観点をリストアップする
まずは気になる点をいくつかリストアップしてみましょう。思い付く順で構いません。
どうでしょうか?
連想ゲームみたいに、似たような観点が多くなり、全体が網羅されていないかな、と思ったら、別の人に見せて意見を聞いてみてください。「他に何かあるかな?」くらいでいいです。自分では気づかない観点が出てくるかもしれません。
一般的に、よく使われるフレームワーク(型のようなもの)があります。こういった知識を当てはめるのも、考えるヒントになるかもしれません。
人・モノ・金・情報
お客様と商品・サービス(STP+4P)
お客様、自社、競合他社(3C)
ビジネスモデルキャンバス
業務プロセス(受注~出荷、決済)
大項目と中項目でMECE感をチェックする
いくつか観点が出たら、似たものをグルーピングして、大項目と中項目くらいに整理してみましょう。ザックリで構いません。
モレ抜け、ダブりがないかチェックするのは、MECEという考え方を使います。ちょっと難しいので、感覚的でOKです。
小項目は例としてリストアップしておく
ちょっと細かい項目は、小項目として、メモを残しておきます。
どの大項目・中項目にぶらさがるか、わかればOKです。
小項目を全部書き出すと大変なので、まずは気になる点だけでOK
小項目は例として書き出しておくと、後からどんなことを考えればいいか、思い出しやすくなります。他の人に手伝ってもらうときも、意図が伝わりやすい。あくまでも例として書いておく程度に留めます。
最初はザックリと、全体のバランスを見ながら精緻化
まずは、全体がザックリ見通せたでしょうか?
小項目を書き出して精緻化するのは、一番後です。まずは、大項目が抜けなく書き出せているか、できるだけ多くの人にチェックしてもらうことが大切です。
一人ではなかなか難しいことも、みんなでチェックすればOK
いろんな意見を集めれば、かなり完成度は高まります。
新規事業には、唯一の正解というものはありません。その場で必要なことを考えながら、進めるのが楽しい。先が見えない中で、見通しを立てるのが新規事業の醍醐味です。
ストレスを感じる人も多いようですが、ニヤニヤして楽しんでいる人もいるのでは?
困ったときにニヤついている人を、ぜひ探してみてください。あなたとは違う観点から意外なヒントが出てくるかもしれません!?
この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
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