抱きしめればよかった
父の葬儀が終わってから2日後、
長女の夫のお母さんが癌で亡くなりました。
61歳でした。
母一人子一人で、親戚とも縁が薄い彼はまだ28歳です。
今日の火葬式には、唯一の親族であるお母さんの弟夫妻とヘルパーさん、犬のボランティア団体の方3人(お母さんは犬2匹を飼っていました)、長女夫妻と私の9人が参列しました。
火葬中にボランティア団体の方々は帰られた為、残りの6人で火葬後収骨室へ。
骨になったお母さん。
お母さんを見下ろしている彼…
収骨準備の為の待合室、
彼がうな垂れながら隣に座っている私に
『ママさん、俺…変なんです…今、何も感じ無いんです…"無"なんです…』
と、小さく小さく言いました。
私は『うん…うん…、それでいい。後もう少しだよ。お母さんの息子は貴方しか居ないのだから、もう少し頑張ろう…』と。
彼は『わかりました…ありがとうございます』と言ったけど…
私は凄く後悔しました。
とてつもなく後悔しました…
頑張ろう…なんて、十分すぎるほど頑張っている彼に言ってしまった。
抱きしめれば良かった。
何も言わず抱きしめてあげれば良かったのに…
ごめんね。
こんなママさんでごめんなさい。
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