9月18日(金):しっかりしなね。
朝から病院にいった。社会人になって、健康診断以外で病院にいくことがなかったので、まず行くときの作法、みたいなものを全く知らないことに、起き抜けすぐに動揺した。子供の頃、熱を出した時も仮病の時も、家の近くのクリニックに行く前に、母が予約の電話をしていたことを思い出して、一番近い病院へ電話をした。「保険証とお財布があれば大丈夫ですよ」と言われたので、その言葉のまま、小さなバックにお財布とスマホと鍵を入れて病院に行き、ついたものの、まずなにをすべきかわからず、受付の前でオロオロしていたら、電話で応対してくれた女性の事務員さんが声をかけてくれた。問診票を書いていたら、自宅看護に切り替えるためだろうか、ベッドのまま、病院を出ていく患者さんとそのご家族(そしてたぶんお友達やご近所の方など)の団体さんが目の前を通って行った。「あら、今日は顔色がいいわね」とか「◯◯さんもきてくれたよ」とか声を(とにかくみんな明るい声を)かけていて、なんだか、そういう場面をいつもの通り、わたしは直視できず、問診票を書き終わって不意に顔をあげたときに、患者さんのむくんだ足首が見えて、ひゃん、となってしまった。ひゃん。
外来担当の先生といろいろ話す中で、あまりにも対応が小児なので、ついご担当と伺うと、「ほんとうは小児科医だよ」と言われる。看護師さんに最近猫と遊んだ話をしたら、ちゅーるの歌を歌いながら注射をされたのも、対応が小児へのそれだった。診察室を出るときに「もっとしっかりしなね」といわれて、戒めとして今後過ごしていこうと思う。
友達とランチを食べて、そのまま出勤。「しっかりしなね」と言われたのに、ミーティングで仕事の資料写真と猫の写真を間違えてしまい、殺伐とした会議室を和ませてしまった。「しっかりしなね」と言った小児科の先生の顔を思い出しながら、和んだままにミーティングはうまくまとまり、わたしは別注で仕事をもらえるかもしれないという、なんだかカオスな展開になり、大変混乱し、いろんな人にLINEを送った。(これは申し訳なかった)優しい人が多くて、だいたい励まされたりしたが、弟から「しっかりしなよ」とLINEで返事が返ってきていて、すごく反省した。弟は、正しい。
仕事の締め時間の間際に、仲の良い営業さんがやってきて、わたしのミーティングの失態を面白おかしく弄りたいので飲みにいくぞ、言われ、日高屋で飲んだ。さくっと、1時間ぐらいで飲み終わりたいときに、日高屋は最高。猫の写真を見ながら飲むお酒も最高。別注で進行している話の概要だけぼんやり言われ、これはもしかしたら、うまくいかないこともあるかもしれないな。うすらぼんやり不安を抱えつつ、働かなきゃと思う。別れ際に、「凹むな、でもしっかりしろよ」と言われて、別れた。
読みかけている飯田美樹さんの『カフェから時代は創られる』、面白いのでおすすめです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。スキです。