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「森林科学科で鍛えた頭と心と体が財産になっている」普段経験できないことができる京大というフィールドで

皆さん、こんばんは。山崎美穂です。

今まで進路選びについて書いてきましたが、
本記事では森林科学科で学んだことについて書いていきます。

①森林科学科とは??

森林科学科では、森林と森林が提供するさまざまな資源についての研究・教育を進めています.生物多様性,物質循環といった森林についての生物学的あるいは生物地球化学的な基礎研究や,木材やセルロースやさまざまな有機物についての物理的・化学的な基礎研究とともに,温室効果ガスの排出抑制や循環型社会を実現するための応用的な研究を進めています.また自然科学的なアプロ―チだけでなく,社会学や経済学からのアプローチによる森林と森林資源についての研究も進めています.多様な分野の研究者が協力することで,森林と木材由来の生物材料に関する総合科学の確立をめざしています。教育面では,森林科学を俯瞰的にみることのできる広い視点を育てるとともに,課題研究を通じて科学的な探求能力を育てることを目指しています.

京都大学HP

きちんとした説明がHPにありました。。さすが、、!!

自分で家具も作ったし、きのこ学も勉強したし、樹木細胞もスケッチしたし、成分抽出実験もしたし、神社仏閣を歩いて造園学も学んだし、本当に『森林に関することはすべて、学ぼうと思えば学べるフィールドがあった』と思います。

②山地保全学研究室を選んだわけ

森林科学科には,17の研究室があり,研究内容は多岐にわたります.これらは、大きく3つのグループに分けられます。 1. 森林生態系に関する自然科学的な基礎・応用研究を進める6分野(森林生物学、森林生態学、熱帯林環境学、森林水文学、森林利用学、生物圏情報学)、2. 森林から産み出される生物材料に関する基礎・応用研究を進める8分野(林産加工学、生物材料設計学、生物繊維学、樹木細胞学、複合材料化学、生物材料化学、森林生化学、エネルギーエコシステム学)、3. 森林や景観の管理ならびに防災に関する研究を進める3分野(森林・人間関係学、環境デザイン学、山地保全学)があります.さらに、北海道研究林や芦生研究林を有するフィールド科学教育研究センターと,大型研究機器や実験施設を有する生存圏研究所とも連携して、教育・研究を展開しています.

京都大学HP

多岐にわたる研究室がある中で、山地保全学研究室を選択しました。確か希望を提出して、人数の調整があって決定しました。

環境に興味をもった基になったのはやはり雲仙普賢岳の土石流だったので、研究室で白衣を着てフラスコをふる生活よりも、フィールドに出て作業着を来て現場にいたいという想いがあったからだと思います。

③森林化学科でできるようになったこと

個性豊かな仲間に恵まれて学んだことは本当に沢山あって、充実した大学生活でした。

当時は樹を見て何の木がわかるようになったし(今はもう忘れました、、、)、大文字山は地図を見ずに30分で登れるようになりました笑。
多少の虫には動じなくなりましたし、五感を研ぎ澄ませて動き回るので頭も心も体も鍛えられました!

さすが京大は演習林を保有しており、芦生や上賀茂、大文字といった演習林で自然によく触れたおかげか、整った都会で暮らすだけでは経験できない不便さの中で、普段当たり前に感じているものへの感謝や、常にそこにある生命の輪廻に感謝するようになったし、自然に敬意をはらうようになりました。

地図を見ていろんなところを動き回れる行動力や、不便さやイレギュラーを受け入れて進んでいける生命力が身についたと思います。

まとめ

今回は、森林科学科で学んだことについて書いてみました。

研究室で経験させていただいたことについてはまた別途書こうと思うのですが、絶対京大に入ってなければ経験できないことを沢山させていただいたのが1番の財産です。

大学受験で使った微分積分も、物理法則も、古文のフレーズも、英語の専門用語も森林科学科で得た専門知識ももうほとんど忘れ去ってしまいましたが、そういう学生の時にしかできなかった経験値が記憶として残っていることを誇りに思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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