もし、大切なご家族が山から帰らなかったら…
日頃から登山を楽しんでいる方。
コロナ禍で密を避け、登山を始めた方。
それぞれが山を楽しんでいることと思います。
登山に限らず、スキー、スノーボード、釣りや山菜、キノコ採り、猟を目的としている方もいるでしょう。
それぞれが様々な目的で山に入る一方で、
山に入ったまま帰ってこない、行方不明遭難の
本当の現実をご存知でしょうか…
令和元年の山岳遭難発生件数(警察庁発表)は、2531件。
その中で行方不明になった方は、32件。
過去10年の山岳遭難発生件数は増加の一途を辿っている一方で、行方不明者は30〜40件と一定の数で推移しています。
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/R01sangakusounan_gaikyou.pdf
山で行方不明になると、公的機関の山岳救助隊や地元協力団体等による捜索活動が行われますが、その期間は3〜7日間となることが多く、その期間に遭難者発見に至らなければ、捜索活動は打ち切りとなってしまいます。
「私は遭難するような山には行かないから大丈夫!」そんな言葉をよく耳にします。
山岳遭難はアルプスなどの大きな山で起こることと思われがちですが、私達山岳遭難捜索チームLiSSへの捜索依頼のほとんどが…
2000m以下の低山です。
つまり、私達にとって身近な里山で行方不明遭難は起きているのです。
私達、山岳遭難捜索チームLiSSは、山で行方不明になってしまった遭難者が、ご家族の元へ帰るお手伝いをすることを目的に結成されたチームです。
これまでたくさんの遭難者とご家族に関わる中で、私達が学び得たことをお伝えしていきたいと思っています。
登山にご興味のある方、ない方も行方不明遭難の現実を知るきっかけになっていただけたら幸いです。
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