ゴミ拾い
最近週の後半になると長いゴミ拾いの旅に出かける。今日がその日だった。遠いといっても二駅分片道の距離なので拾わなかったら三十分位だろうか。
ただ歩いているだけよりも、精神衛生上とても良い影響がある。
タイムカードもないので整備活動に自由に出勤できる。これが性に合っている。
自助努力なので満足したらそこで引き返す。
今日は処暑を過ぎ、風そよぎうろこ雲が出て、空高く、日中、涼しいタイミングもあった。夕方から蒸し暑くなった。多くエネルギーを使って善行を積む余力があった。
ゴミは本当に沢山落ちている。ここは日本かと思うほどだ。最近日本はどこへ行ってもゴミ一つなく持ち帰り、綺麗だと言われていた時代もあったが、今はそうとも言えない状況が多々発生している。
時に長靴が落ちているときもある。多いのはタバコの吸殻、空缶、空きペットボトル、まだ入っている紙パックのコーヒー牛乳、等がめだつ。
今日は鍵を拾得して交番へ届けた。
コインが落ちているときもある。
柿のような木の実が落ちていた。見上げるとザクロの実が高い枝について涼やかに枝ごと風に揺られている。初秋の焦れた青空に映える晩夏の風物詩よろしくクロアチア辺りの、異国を旅した様な気分になった。ザクロは樹形もみるからに涼やかな細い葉っぱをしなやかで細い枝に蓄えており、葉に対して実は僅かだった。庭木だったので、観賞用の品種かもしれない。
見ただけで通り過ぎたが、その個性的な実のフォルムとびっしり茂ったつややかな葉っぱを観て、嬉しかった。今日印象に残った風景だった。
通りにせり出しているので道すがら発見したまでで、そんなに塀向こうに目をやって、じっくりお庭拝見したわけではない。
それほどに高く伸びる樹形をザクロは誇っている。優に2メートルは超えている。いやもっと高い。調べると7メートルまで伸びるらしい。
そんなに高い位置に魅惑の果実があるのだから、余計にありがたさが増します。
蜜柑のようには簡単に手が届かない位置から垂れ下がっている魅惑の果実だ。
太陽の光を存分に浴びることができる。
熟すると半透明の暗い赤の硬く小さい粒が、割れた果実からこぼれ落ちそうになってくる。
実際スーパーで果実を見たことはあるが、樹形や、実際に木に実っている姿を見たことがない。
今日の姿は涼しげで美しい状況でした。
小さい雑草が道端に有り、濃い薄ピンクの花が可憐でした。
そういえば今年朝顔を観ていません。朝顔みたいですね。そろそろ涼しくなって朝顔が咲くのにちょうどいい気温になってくる遅咲きの品種もあるのではないでしょうか。朝顔を見ないと、夏の実感が少ないです。
最近見ておどろくべき生命力をかんじるのは銀杏です。青銀杏の木、楽しいフォルムです。三味線の撥のように、末広がりな円周が一雨毎に成長し大きくせり出して来ます。
将来性があります。遅い梅雨明けから、十分日にあたり始め、11月の紅葉を楽しみにして良さそうです。
ゴミ拾いから話がそれましたが、ゴミ拾いは、自然の景観を守る事ができる簡単な方法で、喜ばれるし、拾えば見えるので、歩くだけよりも、しゃがんだり、スクワットになるし、目の健康にも、良いです。そして成果が目に見えるので達成感があります。
ありがとうございました。
また気付いたらかきます。