投資家が「お金」よりも大切にしていること 感想

 こんにちは。りょうです。

 最近藤野英人さんの『投資家が「お金」よりも大切にしていること』という本を読みました。なので感想でも書いていこうと思います。今回の感想は大きく2つあります。



感想① 良い消費者としてみんなの幸せに貢献したい!(生産者の立場を考えた消費者になりたい)
 なぜこのように感じたのか、以下で説明します。
 まずこの本の中に、「誰がブラック企業を生み出しているのか」というトピックがあります。それについて著者は、実は消費者がブラック企業を生み出していると指摘しています。どういうことか一言で言ってしまえば、消費者がより安いもの・サービスを望んでいるからブラック企業が生まれてしまうということです。消費者が安さを追い求めすぎるため、従業員が過重労働を強いられているということですね。まぁ、言われてみれば当たり前な話かもしれませんが。

 この本の中で経済について一言、このように著者は話しています。『経済は互恵関係。私たちの消費活動は、必ず誰かの生産活動につながっている』とのことです。やっぱり自分の利益のことしか考えない、自分にしか興味関心の矛先が向いていない人は嫌ですね。。。


 では実際、どのような行動をとればよい消費者としてみんなの幸せに貢献できるのか。今すぐできることとして次の2つが挙げられています。

Ⅰ 必ず「ありがとう」と言う。
 チップという文化がない日本では、これがチップ代わりになるそうです。良いもの・サービスを受け取ったときはもちろん、仮に良い商品やサービスでなかったとしても、「ありがとう」と言うべきだそうです。店員さんの態度が悪かったときも同じように言えるかどうかは個人的にはちょっと難しいかもしれませんが、やってみます。

Ⅱ 自分のお金の使い方に自覚的になる。
 例えば家計簿をきちんとつけるなどして、自分はどんなものにお金を使っているのか、どんなものにこれからお金をかけていきたいのか自覚的になるべきだそうです。自分がステキだと思うものに自分のお金を使う行為は、そのステキな商品やサービスを提供してくれている会社やその従業員たちを応援することになりますので。

 余談ですが、一番最悪なお金の使い方は「孤独を埋めるための商品やサービスにお金を使うこと」だそうです。これは前々から僕もそう感じていました。いまパッと思い浮かんだのはレンタルフレンド(ちょっと古いかも)。飲み会などでの人数合わせのためにやむなく利用するのは悪いこととは思いませんが、孤独を埋めるために利用するのはやはりよくないでしょうね。なお、衝動買いやなんとなくコンビニで買い物をする行為も著書によるとこれに当てはまるそうです。



感想② 真面目な会社で真面目に働きたい!
 僕はどうやら「応援したい」と思える企業・サービスに適正な価格で応援する必要があるようです。なので真面目にきちんと働いてきちんとお給料をもらう必要があると思います。なので2つ目にこの感想を挙げました。

 ちなみに、なぜ「真面目」という表現を使ったのかというと、この本を読んで特に、真面目か不真面目かについて熱を込めて語っているのが印象的だったからです。著者は「真面目」という言葉の定義を次のように述べています。

真面目とは、本気であり、真剣であり、誠実であること。そして「本質とは何か」ということをしっかり考えることである。

 本の中にて、著者は不真面目な会社が世の中には多すぎると不満をもっているようです。どうやら不真面目な会社はたとえ短期的に売上を伸ばしたとしても、長期的にみるといつか必ず落ちぶれてしまうそうです。僕としてもきちんとお給料を得るため、そして応援したいと思える会社を選ぶためにも、どんな会社が真面目な会社だと言えるのか知る必要があると思います。そこでいくつか見るべきポイントがあるようです。

 まず会社の株主総会。本来株主総会で話し合わなければならないのは、「会社はどうあるべきか」「お客さんとどう向き合うべきか」「従業員とどういう関係を築くべきか」とのことです。しかし実際の株主総会では、年間の経常利益や来年度の事業計画の話などに終始して、本質的なことは何も触れなかったり、触れたとしてもきわめて形式的で理念など形骸化している会社がほとんどであるそうです。真剣さや誠実さからくる「ぼくらはどうあるべきか」というメッセージが聞かれなくなってきた、とのことです。ぼくは今まで株主総会の様子を見たことはないので、ちょっと今から探してみたいと思います。

 またアニュアルレポートからも覗うことができるそうです。ホームページの採用ページとは違い、こちらは投資家に向けた情報となり、しかも特に定められたフォーマットはなく各社個性が出やすいそうです。流石に企業の採用ページではどの企業も「社員を大切にしています」という態度をとっているけど、アニュアルレポートでも同様にそのような態度がにじみ出ているかというと、そうではない企業が多いそうです。
 なぜアニュアルレポートから確かめることができるのか、それは「相手によって態度を変えていないかどうか」を確認することができるからだそうです。



 今回の感想は以上です。この本を通して、自分のお金の使い方やそのお金を得る会社の在り方、モノ・サービスを提供する会社や事業の在り方について考えるきっかけを得ることができたなと思います。

 また読む機会があれば追記をしていこうかと考えています。ありがとうございました。

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