舞台『Spirited Away』を観に行く真夏のロンドン旅【3日目】
今日は観劇オフの日。キュー王立植物園を訪問し、広大さを実感
毎日観劇だと予定が硬直的になり、時間に追われてしんどいので、1日だけ観劇オフの日を作りました。ということで、この日はキュー王立植物園へ出かけました。
本当はRHSガーデン・ウィズリー(RHS=「王立園芸協会」)という、庭園へ出かけようと計画し、実際、列車が出るウォータールー駅まで出向いて、きっぷも買ったのですが、、、出発案内に掲示されている列車が、次々に遅れや運休に変わっていきます。いくらなんでもこれはおかしいぞと思っていたところ、電光掲示板に事故による運転見合わせのお知らせが表示されていることに気付きました。その影響は夕方まで続くという無情の文言が、、、ガーデン・ウィズリーに行くには、Wokingという鉄道の駅からさらにシャトルバスに乗り換えないといけないのですが、その本数が限られていて、この様子ではとても乗り継げそうにもない。で、急遽、行き先をキュー王立植物園へ変更する決断をしたという顛末でした。キュー王立植物園も行きたかった場所なので訪問先として全然OKでしたが、突然の出来事に結構焦りました。
購入済みのきっぷは窓口で払い戻してもらって、再出発。
地下鉄を乗り継いで、キューガーデンズ駅に到着しました。
駅から住宅街を抜けて歩いていくと、10分もかからずエントランスが見えてきました。
チケット購入の窓口に並んでいる人の列が伸びていたので、そこに並びながらオンラインでの購入を試みたところうまくいったので、列を離脱して直接改札へ向かい入場しました。ちょっとした時短です。しかもオンライン購入の方が少し安かったようです。ラッキー
まずはパーム・ハウスという温室を見学します。
そもそもこのキューは、世界中から集めてきた植物のための庭を作ったことが始まりらしいですが、いうまでもなく、英国の植民地経営と密接に関係しているということですよね。パーム・ハウスの中にある植物たちも元々は英国が覇権を握っていた地域から集めまくったものも多数あるということになります。それはともかく。
パーム・ハウスは温室ですので、熱帯の環境が再現されているとのこと。確かに中は暑いです。
上層に設けられた回廊を巡ることもできて、さながら温室内キャノピーウォークです。
パーム・ハウスを出て裏手に進みます。
お次はもうひとつの温室であるテンペレート・ハウスをたずねます。
ここも上層に回廊が巡らされています。上から植物を見下ろすアングルは新鮮に感じました。
おや、こんなところで思いがけず盆栽と出会いました。英国でも愛されているのかな。
テンペレート・ハウスを後にして、次はグレート・パゴダへ。中国風の仏塔は、園内で異彩を放っており、めちゃくちゃ目立っています。
中に入れるようになっていましたが、この日は予約でいっぱいと表示されていました。
お次は日本庭園へ。そう、なんと本格的な日本庭園があるのです。もともとは1910年にロンドンで開催された日英博覧会に出展された勅使門(京都西本願寺の唐門を5分の4に縮めて複製したものだそう)があり、その修復に合わせて、1996年に造成されたと案内に書いてありました。
あと、俳人の高浜虚子がこの地で詠んだという「雀等も人を恐れぬ国の春」の句碑もありました。のびやかな雀の姿が眼に浮かぶ素敵な句です。
見どころはまだまだある。次はツリートップウォークウェイへ。
森林の間を抜けるように歩道が整備されており、コースを一周できるようになっています。
ほんとに広くて全部は見切れないので、次のお目当てに移動します。
たどり着いたのはキューパレス。その昔は王族が住む館として使われていたそうです。館内も公開されているのですが、閉館時間を過ぎており入れずじまい。残念。
それでも館の裏手にある庭には入れました。そしてここがラブリー過ぎました。
園内歩き回って疲れていたけど、ここまで足を伸ばしてよかったです。花や庭が好きな方にお勧めしたい場所です。
やっと出発地点のパーム・ハウスまで戻ってきました。
ショップでお土産も買い込み、すっかり堪能して園を後にし、地下鉄でホテルまで戻りました。
晩ご飯はホテル近くのMother Mashというビーフパイが食べられる店に行きました。
お店は混んでいて、少し並んで入店しました。
料理が出てくるのにもやや待ちましたが、テーブルを担当してくれたお姉さんが会計の時に「時間がかかってごめんね」と気遣いの言葉をかけてくれたのが心に沁みました。味も美味しく、量も適切でした。
歩きまくったこの日は終わり。
明日に続きます。