船の上、中に原発を

バカな発想だろうか? 

政府は再び原子力発電を積極的に利用する方向へ舵を切った。そんな中で素人なりにより安全な方法はないものかと考えてみた。原子力空母や原子力潜水艦が既に運用されている事実を考えれば一概に否定できないのでは?

現状の海岸近い陸地への建設リスク

1. 地震などの自然災害が発生した時点で原子炉に異常が発生し、原子炉が停止する。学者が検出できている活断層は全てではない。

2. 原子炉が停止すると一定期間冷却水で冷やし続けないと炉心の温度が上がり爆発する。自身の発電は停止しているので外部電源での冷却が必要。

3. 外部電源は複数の非常電源を用意することとしているが、非常電源を100%確保できる保証はない。今後の人口減少で日本全国の送電網に穴が開くと他からの送電を期待できない場合も出てくる。

船舶型原子炉の利点:

1. 海上に浮いているために、地震の揺れを直接受ける心配がなく、原子炉が停止する確率が低くなる。

2. 地震発生時、即座に沖合に避難すれば津波の影響は小さい。津波の高さを想定して巨大な防波堤を築く必要はない。原潜型にすれば海中に潜る避難も可能。

3. 全国の規模の大きい港を選び、それぞれの港に蓄電池や変電設備を用意しておけば母港に停泊中と同様に発電が可能であり、冷却も可能である。

懸念:
ー東海、東南海、南海の連鎖する地震が発生した場合は、太平洋側の港がほとんど壊滅状態になると推測されるので当該船舶は日本海側まで移動する必要がある。移動に要する時間はどのくらいだろうか? より多くの港に受電、蓄電、変電、送電などの設備投資を行う必要がある。

ーそもそも船舶に積む原子炉というのはどの程度の発電規模が可能だろうか?兵器を積まないのであれば、空母やクルーズ船のような大きな船舶であれば、原子炉を2基以上設置できるのでは?

ー現在の日本にそのような技術があるだろうか?

ー万一事故が発生した場合は海を通して世界中に放射能汚染が広がる可能性がある(地上の原発も海岸近くにあるので少なからず危険がある)。