第三次世界大戦はウクライナで
第三次世界大戦がすでに始まっているという識者がいる。ウクライナのロシア本土攻撃を知り、その考えを強くした。ゼレンスキー大統領には停戦の意思が全くない。ソ連崩壊時にウクライナであった土地を全て取り返すまで戦争をやめないと言っている。その為に、ロシア本土の攻撃まで辞さない覚悟であることが今回判明した。狂気の沙汰である。この攻撃への報復としてロシアの攻撃は一段と激しくなるだろうし、核や化学兵器もありうる。
ウクライナとロシアのどちらか一方が戦闘不能になるまで戦争が続くと考えた場合、先に戦闘不能になるのはロシアでなくウクライナだろう。ウクライナがいくら優勢でもロシアには最終兵器である核弾頭が多数あり、化学兵器もある。だからロシアを必要以上に追い込めば、ロシアの反撃でウクライナ派が破壊され尽くすかもしれない。これが戦争終結のメカニズムである。徹底抗戦を主張するゼレンスキーが大統領である限り、これ以上の惨事を防ぐには、NATOがウクライナ支援を止めるしかない。
NATO諸国がウクライナを軍事支援することは、戦争を長引かせロシアによる破壊を深刻にするだけである。今までの経緯で十分に証明されている。ロシアに対する経済制裁に一定の効果はあるが、それによってロシア軍の攻撃を止めることは出来ない。それどころか世界中が天然ガス、石油、食糧不足で困るだけである。ウクライナ避難民が5百万人以上ヨーロッパに流れ込み、食糧難に陥ったアフリカ等からの難民はヨーロッパで押し返されている。
ロシアをウクライナから押し出すのは良いがロシア本土を攻撃するのは思い上がりであり、狂気の沙汰だろう。ゼレンスキー大統領が無謀な攻撃を繰り返す前に、NATO諸国は軍事支援を停止し、戦争のエスカレーションを止めるべきだろう。
ロシアをいくら非難しても戦争は終わらない。新たな死者が生まれウクライナの国土は壊れていくだけである。そして日本の“反撃能力”という軍備増強政策についてもこのウクライナの戦争を良く分析して参考にしてほしい。戦争とは“殺すか殺されるか”であり、殴り合いの喧嘩とは異なることを人類は思い起こすべきである。