ありのままの自分を愛せないのはいけないこと? ドラァグクイーンから学ぶ自愛の手引き
新卒で入社した制作会社は、不夜城と言われていた。
私は幸いそこまで激務は経験せずにいれたが、それでも家の最寄駅に着くのはオリジン弁当が閉まった後の時間で、「この生活は食のインフラにも見放されるラインなのか…」と愕然としたのを覚えている。
一等地にあるオフィスに通えど優雅さの欠片もない生活で、終電に間に合わずタクシーで帰り、道中で運転手に車を止めてもらっては吐いてを繰り返す生活を送っていた上司は、ある日急に会社に来なくなった。
そんな姿にぼんやり、そう遠くない未来の自分を重ね