島田真千子ヴァイオリンリサイタル with 広瀬悦子
今日は文化の日ですね。
宗次ホールの室内楽演奏会へ行きました。
名古屋市出身の島田真千子さん(ヴァイオリン)と広瀬悦子さん(ピアノ)のデュオです。
2人とも日本有数の演奏家です。
毎年のように宗次ホールで2人のヴァイオリンリサイタルの演奏会をやっており、自分は3年ぶりに聴きます。
3年前もベートーヴェン(第3番)とブラームス(第2番)が曲目にあり、
今日もベートーヴェン(第9番)とブラームス(第1番)があります。
今日は指定席で前の方の席を取りました。
7月の名古屋弦楽四重奏団の演奏会のときに指定席を取ったので、いい席が取れました。
■ポリーヌ・ヴィアルド/ヴァイオリンソナチネ
初めて聞く作曲家です。女性作曲家だそうです。
シューマンやブラームスなどとも交友があったみたいです。
旋律が美しくて聴きやすい曲です。
第1楽章はセンチメンタルな旋律で引き込まれますね。
最終楽章はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番の最終楽章に似た感じだなとは思います。どこかで聴いたことがあるような旋律でした。
■ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェルソナタ」
ヴァイオリンソナタで1番有名な曲と言ってもいいでしょう。
自分は音楽ホールでもかなり聴いており、フランクのヴァイオリンソナタとベートーヴェンのクロイツェルソナタは10回ぐらい聴いています。
そういえば2年前に宗次ホールで小川響子さんのヴァイオリンでクロイツェルソナタを聴いていますが、その小川響子さんが名古屋フィルのコンサートマスターになると聞いて驚いています。
クロイツェルソナタは大好きです。
ベートーヴェンの中期の室内楽ではラズモフスキーの3曲、チェロソナタ第3番、クロイツェルソナタの5曲は特別なものはありますね。
自分もベートーヴェンが大好きな作曲家になったのも実はというとこの5曲に出会ったからですね。
ちなみに英雄とか運命ではそこまでは好きにはなりませんでした。曲との距離感が近いか遠いかの差はありますね。
第1楽章のヴァイオリンの加速に心を奪われますね。かっこいいですよね。
第2楽章の緩徐楽章がまたすばらしいし、広瀬さんのピアノは繊細さと豪快さがあり、クロイツェルソナタの魅力を引き出していますね。
そして第3楽章のアタッカーがピアノの和音ですが、広瀬さんのピアノが力強いです。
そして駆け抜ける第3楽章のタランテラ。
楽しいです。
クロイツェルソナタ、満喫しました。
演奏会の前半でクロイツェルソナタということで前半で相当な満喫感でした。
この後のブラームスのヴァイオリンソナタがすこぶる良かったので、2度テンションが上がるプログラムになっています。
■ビーバー「ロザリオのソナタ集」よりパッサカリア
17世紀の曲です。
ベートーヴェンやブラームスは19世紀ですので、かなり昔の曲です。
島田真千子さんの無伴奏ヴァイオリンでした。
神秘的で深い崇高感のある曲ですね。
自分はあまりバロック音楽はあまり聴かなくてハイドン、モーツァルト以降の音楽が中心ですが、たまにバロック音楽を聴くのもいいですね。
■ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」
ブラームスは交響曲や弦楽四重奏曲ではベートーヴェンの影響は大きくありますが、ヴァイオリンソナタや他のピアノ付き室内楽はベートーヴェンとは違う魅力があり、個人的にはブラームスはピアノ付き室内楽を高く評価しています。
したがってブラームスのCDはピアノ付き室内楽を多く持っています。
ヴァイオリンソナタは3曲とも魅力です。
島田真千子さんと広瀬悦子さんのデュオで3年前に第2番を聴いており、この演奏はすばらしかったです。
ということで今回の第1番を楽しみにしていました。
第2楽章の緩徐楽章がすばらしかったです。
改めてこの第2楽章が魅力だなと思いました。
ヴァイオリンとピアノの会話がすばらしく、心にぐいっと来ます。
第3楽章の有名な旋律をヴァイオリンとピアノが交互に弾くところが大好きです。
音楽ホールで聴くといいですね。
ベートーヴェンも良かったけど、ブラームスも良かったです。
アンコールにブラームスの歌曲の「歌の調べのように」でした。
旋律がブラームスのヴァイオリン第1番第3楽章にも通じる感じでした。
サイン会があるということでCDを購入。
島田真千子さんとセントラル愛知交響楽団と共演したCDです。
サイン会に並びました。
自分はスポーツ観戦ヲタクですが、スポーツ選手よりもクラシック音楽の演奏家からサインもらう方が圧倒的に多いかもしれません。
もらいました。ありがとうございます。
すばらしい演奏会にさらにサインもらってホクホクです。
またクラシック音楽の演奏会へ行きたいです。