シューマン室内楽全曲演奏会第2回
今日はシューマン室内楽全曲演奏会の第2回へ行きました。
今日のテーマはデュッセルドルフ1851。
今日の曲目のピアノ三重奏曲第3番とヴァイオリンソナタ第2番が作曲された頃です。
さらにブラームスとの出会いがあった頃になります。
さらに今日はモーリッツ・ヴィンケルマンさんが2曲のヴァイオリンソナタのピアノ演奏します。ヴィンケルマンさんのピアノは初めて聴くので、楽しみです。
■シューマン/ピアノ三重奏曲第3番
メイン曲にしてもいいぐらいの濃厚な曲ですが、1番最初でした。今日は3曲ともどの曲がメインにしてもいいぐらいの大曲ばかりです。
桑野さん、春日井さん、高木さんのトリオは息が合っていて安心感があります。
ピアノ三重奏曲第3番は情熱的に始まります。冒頭の情熱的なメロディーはのめり込みます。第1楽章、大好きです。
ちなみにシューマンのピアノ三重奏曲は第1番を演奏会を聴いたことがありますが、第3番は初めてです。
第2楽章が夢見るロマンの緩徐楽章です。前回のピアノ四重奏曲の第3楽章の緩徐楽章と似た感じでシューマンの魅力たっぷりの緩徐楽章を楽しみました。
この演奏会の副題に夢想と情熱とありますが、まさにそれですね。情熱から夢心地へ。
今月は名古屋フィルの定期演奏会でシューマンの交響曲第1番を聴いていますが、第3楽章のスケルツォでトリオが2つあったり、第4楽章への流れとかが交響曲第1番に似ているなと思いました。その2つのトリオの旋律が第4楽章で活躍しますね。
ピアノ三重奏曲第3番、満喫しました。
■ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番
春日井久美子さんとモーリッツ・ヴィンケルマンさんのデュオになります。
ブラームスの第1番は雨の歌という副題があり、第3楽章が歌曲の雨の歌が流用されています。
第3楽章の歌曲のメロディーが心にしみ込むメロディーでのめり込んでいく曲ですね。
さらに雨の歌がシューマンの妻のクララ・シューマンにプレゼントした曲でもあり、思いの詰まった曲がヴァイオリンソナタ第1番になっています。
ヴィンケルマンさんのピアノの音色がすばらしかったです。今まで音楽ホールで何度か聴いた曲ですが、新鮮な響きの演奏で良かったです。
■シューマン/ヴァイオリンソナタ第2番
再びシューマンに戻ります。
ブラームスと同じく春日井さんとヴィンケルマンさんのデュオです。
シューマンのヴァイオリンソナタ第2番は思い出があって1994年にクレーメル&アルゲリッチが来たときに演奏された曲で、そのときにクレーメル&アルゲリッチのCDを買って曲の予習をしました。
すばらしい演奏でした。
それからこの曲を聴くことがあまり無くなったのですが、再びCDラックから取り出しました。29年前と比べるといろいろな曲を聴いたりしているので、また感覚が違いますね。
やっぱり第1楽章の熱い情熱はすばらしいですね。同時期に作曲したピアノ三重奏曲第3番とも似たところはありますね。
第1楽章だけでも満足しちゃう曲ですね。
4楽章あってすべてがコンセプトが違ってスケールの大きい曲だなと思います。
第2楽章のスケルツォがやはり2つのトリオがあるのですが、最後にメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第2番の最終楽章で使われるコラールで締めくくります。このコラールが伏線になって第3楽章が祈りの音楽のように美しいんですね。感動します。
第4楽章が情熱的でかっこいいです。
シューマンのヴァイオリンソナタ第2番、すばらしい演奏でした。
アンコールに2曲、春日井さんとヴィンケルマンさんのデュオで1曲、桑野さんと高木さんを入れて4人で1曲やりました。
シューマンの室内楽全曲演奏会は第1回に続いて第2回もすばらしかったです。
第3回は6月17日で副題がメンデルスゾーン143で
シューマン/ピアノ三重奏曲第1番
ブラームス/クラリネット三重奏曲
メンデルスゾーン/チェロソナタ第2番
メンデルスゾーンのチェロソナタ第2番とブラームスのクラリネット三重奏曲、すこぶる好きな2曲です。
シューマンのピアノ三重奏曲第1番がメンデルスゾーンの超有名なピアノ三重奏曲第1番に影響された曲ですね。
何とか第3回行きたいな。