シューマン室内楽全曲演奏会第5回
今日は名古屋では名古屋ウィメンズマラソンが行われ、パリ五輪代表が決まるということで注目されました。
こちらは同時に行われた名古屋シティマラソンのハーフマラソンの部で21Km地点で観ていました。
自分も名古屋シティマラソンは4回走っており、ハーフマラソンの部を走ったことがあります。
21Kmの表示は残り0.975Kmです。
直前に走れていなかった人もラストスパートで元気になります。
マラソンは喜怒哀楽のスポーツであり、ドラマを自分で作ることができます。そこにやりがいがあります。
今日はシューマンの室内楽全曲演奏会で、最後がブラームスのピアノ四重奏曲第1番。この曲はラストスパートのハンガリー風ロンドに魅力があります。
どんなラストスパートがあるか楽しみです。
今日のテーマは小坂井さんや高木さんのトークでも出ていたように
ロベルト・シューマン→クララ・シューマン→ブラームスの人間関係。
三角関係というとイメージが悪くなりますが、この3人の人間関係が音楽史上で重要な出来事であったことは間違いないですね。
■シューマン/ヴァイオリンソナタ第3番
実はというとシューマンのヴァイオリンソナタは第1番と第2番はよく知っていましたが、第3番は今まであまり聴いていませんでした。
第3番が最もシューマンらしい深いロマンがある曲ですね。
春日井さんのヴァイオリンの演奏がすばらしかったですね。最近はソリストの風格を感じます。
■シューマン/幻想小曲集
これもシューマンの深いロマンの魅力がたっぷりの曲ですね。
幻想小曲集というとクラリネットとピアノの方を思い起こしますが、ピアノ三重奏曲版もいいですね。
■クララ・シューマン/3つのロマンス
この曲は哀しめの愛らしいメロディーがいいですね。
ヴァイオリンの歌声にうっとりしてしまいます。
■ブラームス/ピアノ四重奏曲第1番
ブラームスの20代のときの作品です。
ブラームスは交響曲や弦楽四重奏曲は40代で遅咲きと言われますが、ピアノ四重奏曲の第1番と第2番は20代で大曲ですよね。
ピアノ付きの室内楽が作曲されたのもクララ・シューマンがいたからだと思っています。
この曲の初演はクララ・シューマンがピアノを弾いています。
ロベルト・シューマンが若くして亡くなってからはブラームスがクララ・シューマンを支え、またクララ・シューマンを尊敬していたと思います。
この曲はそんな人間関係から生まれた曲ですね。
ピアノが桑野さん、ヴァイオリンが春日井さん、チェロが高木さん、ヴィオラが小坂井さんで今日のメンバー勢ぞろいの演奏でした。
この曲は楽器の会話とかもすばらしく、ブラームスは20代で大作曲家ですね。室内楽の魅力がたっぷりです。
そして最初のマラソンで出てきた最終楽章のラストスパート。
かなり意識的にスピード上げていたと思います。
速いリズムに熱くなりました。
そして中間部の歌うメロディーはゆっくり味わうような意識的に遅めだったように思います。
すばらしいハンガリー風ロンドでした。
■アンコール
ブラームスのインテルメッツォでした。
穏やかで優しい曲で締めくくります。
愛情たっぷりです。
これでシューマン室内楽全曲演奏会は第5回が終わりました。第6回は7月です。
まだピアノ三重奏曲第2番と弦楽四重奏曲第3番が残っているかな。ピアノ五重奏曲も残っていますね。
第8回まであるみたいなので、あとどんなプログラムになるか楽しみです。