見出し画像

佐藤桂菜チェロリサイタル

今日は宗次ホールへ行きました。
佐藤桂菜さんのチェロリサイタルです。
ここ3年、宗次ホールのリサイタル開いています。
名古屋市の隣の大府市出身で地元出身です。

自分は佐藤桂菜さんのチェロリサイタルを聴きに行くのは初めてになります。

プログラムは前半はドイツ音楽、後半がフランス音楽になります。
前半のドイツ音楽が驚きで、シューマンの幻想小曲集、ブラームスのチェロソナタ第1番と重厚な情熱的な曲を選択しており、前半も後半もハードなプログラムです。
本人もトークでチャレンジなプログラムと言っていました。

■シューマン/幻想小曲集

シューマンらしい重たい雰囲気の濃いロマンの曲です。クラリネットやヴァイオリンの編曲版があり、3年前に横川さんのクラリネットで宗次ホールで聴いています。
そういえばレーベインムジークのシューマン室内楽全曲演奏会でこの曲まだでしたね。クラリネットかチェロかどちらにするのか注目です。

この曲はいいですね。ずっと聴いていると重くなりますが、演奏会で音楽ホールで聴くといいです。チェロの方がずっしりと重みがありますね。
この曲を聴いただけで佐藤桂菜さんのチェロの音の響きの魅力に入り込みました。

■ブラームス/チェロソナタ第1番

この曲は大好きな曲で、古今のチェロソナタの中でも最も好きな曲のひとつです。

第1楽章の情熱。熱い思いが心にしみてきます。
第3楽章のフーガの技法。かっこいいですよね。
後半に温存するかと思ったらフルアタックのブラームスでした。
佐藤桂菜さんのこの曲の思いが伝わってきました。

■ドビュッシー/チェロソナタ

月と仲たがいするピエロという副題をつけようとしただけあって割とユニークな曲で、今日の選曲の中では1番軽めの曲ですね。

ピエロの踊りのリズムがおもしろいですね。
聴いていて思い出したのですが、ドビュッシーとチャプリンが知り合いだったみたいです。
コミカルな動きがなかなかいいです。

■フランク/チェロソナタ

ヴァイオリニストのイザイの結婚を祝福した祝典的な音楽で、原曲はヴァイオリンソナタです。
チェロソナタにすると雰囲気が変わりますね。
個人的にはチェロソナタの方が好きかもしれません。
特に第3楽章ですね。チェロだから作れる雰囲気ってあるなと思います。第3楽章、すごく良かったです。

ブラームスのチェロソナタもそうですが、今日の選曲はピアノが活躍してチェロとピアノのやりとりがいいんですね。ピアニストの大瀧拓哉さんのピアノもすこぶる良くて今日の演奏会を引き立てた主役級の活躍でした。

第2楽章のピアノとチェロが追っかけっこするところは聴いていてスリリングでした。
そして第4楽章のカノン風ロンド。チェロとピアノの祝福的なやりとりが何度聴いてもいいですね。

4曲とも濃厚で熱い音楽が聴けて良かったです。

■アンコール

フォーレのシシリエンヌ。この曲は魅力なメロディーで心にしみます。

カーテンコール後は写真撮影がOKなので、写真撮りました。今日は早めに来て整理券もらって前から3番めの通路側という好位置の席をゲットしました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?