STRADA室内楽コンサート5
今日は室内楽コンサートでハレ・ルンデへ行きました。ルンデは先月の長岡京アンサンブルに続き、3回めです。
名古屋市地下鉄の御器所駅と桜山駅の間にあります。
今日の公演はSTRADAで名古屋フィルのメンバーです。ゲスト奏者の荒井英治さんも名古屋フィルの客演コンサートマスターであり、名古屋フィルの定期演奏会が終わったばかりです。
名古屋フィルの定期演奏会が終わったばかりの昨日に9時間の練習をしたそうです。
ルンデは演奏者との距離が近いです。
プログラムが発表になりました。
シモン・ラクスの弦楽四重奏曲第3番が最初です。
◼️シモン・ラクス/弦楽四重奏曲第3番
アイリス・レゲブさんのトークで曲の説明がありました。レゲブさん、日本語が上手です。
ポーランドの作曲家です。
ポーランドの作曲家というと自分は真っ先にシマノフスキを思い浮かびます。
シマノフスキに似ているところはありますね。
ポーランドの民俗音楽も出てきてわかりやすい音楽で楽しめますね。
◼️デレスクスケイ/バルカノイド
作曲家は読み方がわからないですが、ハンガリーの存命の作曲家です。
ミニマル音楽です。ロックですね。
刺激のある音楽でした。
ヴァイオリン2本での演奏で、荒井さんと松谷さんでの演奏でした。
◼️コダーイ/セレナーデ
ヴァイオリン2、ヴィオラの弦楽三重奏でした。
またまたハンガリーの作曲家のコダーイです。
ヴィオラとヴァイオリンの対話がいいですね。
ここでハーフタイムです。
ここまでは初めて聴く曲ばかりで、新鮮でした。
◼️スメタナ弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」
今日の配置は第1ヴァイオリンとチェロが外側で内声の第2ヴァイオリンとヴィオラが内側でした。
弦楽四重奏でもいろいろな配置があり、曲によって配置を変える場合もあります。
この曲の第1楽章の冒頭はヴィオラがすごいんです。ヴィオラの石橋さんの位置を確認しますよね。
この曲の初演のヴィオラを担当したのは作曲家のドヴォルザークです。ヴィオラ奏者としても活躍していてスメタナのオーケストラではヴィオラを担当していました。
ヴィオラの音、メロディーがいいですね。内声なので脇役なんですが、主役ですね。このヴィオラのメロディーが第4楽章にも出てきます。
第2楽章のポルカの後に第3楽章はチェロの嘆きから始まります。妻を亡くした哀しみの音楽だそうですが、第2楽章の楽しさから一転して哀しみの音楽になってきます。チェロの嘆きのメロディーが心にぐいっと来ます。
妻との初恋のときの思い出が回想されていきます。
第4楽章の途中に耳鳴りの音。スメタナは難聴になり耳が聞こえなくなります。
そして第1楽章のメロディーが回想されていきます。
波乱万丈の生涯、自叙伝的な曲になっています。
弦楽四重奏曲第2番がその後に作曲されていますが、第1番よりもさらに激しい曲ですね。
スメタナですが、今年が生誕200年。
200歳になります。
◼️アンコール
スークの舟歌です。
しんみりとした曲ですが、スメタナの哀しみがやわらぐ音楽で穏やかになります。
ポーランド→ハンガリー→ハンガリー→チェコ→チェコ
と東欧旅行を楽しみました。