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令和の新人社会人の葛藤に共感 【まどか26歳、研修医やってます!】

キャッチーなタイトルに惹かれて、これは気になる!と目をつけていたドラマ。
1話と2話が既に放送済みなので、まとめて感想を書いていきたいと思います^^

⚠️以下ネタバレも含む内容になっていますのでご覧の際はご注意ください。


令和の新人社会人として共感

芳根京子ちゃん演じる研修医の主人公がフレッシュで、こっちまでハラハラしたり小さな成功体験で嬉しくなったり…
と同時に、自分もこんな感じなのかなぁと思いながら見ていた。

まどかはお医者さんの卵ということもあって私よりは年上だけど、
私もまだまだ社会人としては新人に当てはまるような年齢なので、自分と重ね合わせて見ていた。

同期とあの課題こうしたほうがいいのかな?って帰り道に話し合った経験や、年が近い先輩の飲み会での動きを見て私がやんなきゃいけないやつだ〜と焦った気持ち、どれもリアルに共感できてその時のことを鮮明に思い出せる。

仕事への向き合い方も、昔の時代に比べて優しく指導していただいてるんだろうなぁと感じつつも、潰れちゃったら意味ないし楽しいところもいいとこ取りしたい…ずっとやりたかったこの仕事も続けたいけど人生設計も大事… っていう色んな葛藤も同世代としてとても共感。

私も、「新卒は帰っていいよ!」と言われるけど、今後のことを考えたらもうちょっと残りたい気もする…でも今日は疲れたしな…どうするのが正解?とめちゃくちゃ様子を伺った経験があるから、あの空気感すごく分かる!と思った笑

私は気にしいで真面目な性格なので、残らなかったら後でなんか言われてるんじゃ…?密かに評価下げられてるかも!とか深読みしてしまい、なんだかんだ残ってしまうタイプな気がする笑(考えすぎ)
そんな中で「お先に失礼します!」と毎回潔く帰れる同期が少し羨ましくなったりもした…

色々な葛藤があるからこそ、何を重視するか取捨選択にそれぞれの性格が現われてくるのも面白かった。
それこそ、昭和の時代はどんな性格でもみんなひぃひぃ言いながらやんなきゃいけなかったのもかもしれないけど、令和の時代って本当に性格が出る…

大変な残業は軽く受け流して恋愛第一主義な人もいれば、なんだかんだ真面目にやっとかないと…な人もいる、
仕事はこなすけどこっそり効率重視で要領がいい人もいる。
研修医の性格の違いが面白い。


先輩の優しさが沁みる

私も例に漏れず、昔はもっと大変だったんだから、という指導をされてきた。
パワハラがどう、コンプラがどうと細かく言われる時代なこともあり、流石にあんなに嫌味ったらしく言われたことはないけれど笑

それでもやはり昔のことを引き合いに出されると、こんなに恵まれた環境にいるのにこれしかできてない私ってだめだめなのか…と、できているところがあっても落ち込む気持ちがすごく分かる。

そういうときに寄り添ってくれる、年が離れすぎていない先輩方の優しさが痛いほどに沁みる。

まず菅野先生、かっこいい。
ぶっきらぼうに見えて、気にかけてくれてさりげなくフォローしてくれるのがかっこよすぎる。
鈴木伸之さんが演じているからこそ際立つこのかっこよさ…

はじめに関わった上司や先輩って、間近で見ていてなぜかすごくかっこよく見える。
年齢が離れている上司が手厳しい中、ある程度の年の近さがあるからこそ親身に話を聞いてくれる先輩の存在ってありがたいよなあ、としみじみ感じた。

森カンナさん演じる先輩医師も、2話の地獄のカンファレンス後に研修医達をフォローしてくれて痺れた。
まだ深く関わったことがない先輩にあんなふうに気にかけてもらえた時、声をかけてくれたことの嬉しさと有り難さが込み上げて、張り詰めていた気持ちが一気に緩んでほっとする。

そして2人とも、共感や寄り添いばかりの甘々な指導じゃないってところがまたいい。
今後のために厳しいことを言ってくれたり、良くなかったところは良くなかったと言ってくれるのは本当にありがたいし、
優しい言葉をくれた後でリラックスした状態でいただくご指摘はむしろ前向きになれる。

2話のラストで、菅野先生が、科が変わっても相談しに来ていい、とまどかに声をかけていたシーンも印象に残った。

慣れてきたところを離れるってまたゼロに戻った気がするけど、積み上げてきた頑張りや人間関係はゼロにならない。
自分の行動を見てくれる人がいて "また" と言ってくれる、"また" があるくらい自分を気にかけてくれたり評価してくれたりする人がいる、そんな嬉しさを私まで感じた。


昭和上司も令和時代に葛藤

ここまで書いてしまうと、上司が怖すぎて敵のような立ち位置になってしまうかもしれないけれど、そんなことはなくて。

それでも正直言うと、まだまだひよっこな私は西山先生の発言に少々怯えながら視聴しているのですが…笑

そんな中で「令和の指導がいまだにわかりません」ってこぼしていたシーンが印象的で。
上司も上司なりに、見えないところで悩んでいるんだろうな。

執刀医になれるように進言してくれたり、2話の最後のお疲れ様の飲み会でも優しく送り出してくれたりと、
普段は怖い上司もその上司なりに悩みながら愛を持って指導してくれているんだろうな、と感じてあの場面でも強ばっていた気持ちが一気に緩んだ気がする。

そして、時代は違っても大切にしなきゃいけないことは変わらないのかもな、ということを上司を見ていると感じることがある。
電子カルテが見れなくなった時の対応は、昭和の時はそうだったから だけではなくて、患者へ向き合う心そのもので すごくかっこよかった。

なんとなく、新卒入社した会社で一番長く指導してくれていた、自分の親世代くらいの年齢の上司のことを思い出していた。
その上司も、様々なハラスメントに気をつけて神経を使いながら指導してくださっていたのが当時すごく伝わってきた。
「スメハラとか言われたくないから!!」と言って、狭い営業車の中でのエチケット ということでいつも制汗スプレーをふっていたことを思い出す笑
もうその会社は退社しているので、いろんなことにお気遣いいただいたなあと懐かしい気持ちになった。

令和世代のひよっこがモタモタしていると、叩き上げで努力してきた世代は 見てらんない という気持ちになるのかもしれない。

それでも、全員が全員 やる気・根性 といったような真正面からの努力をするのではなく、なんとか工夫してもがいてそれぞれが自分なりの正解を見つけていくのを見守ってくれた。

工夫しているんだと思いますと言ってくれた菅野先生にも、グッとこらえてくれた西山先生にも、ありがとう と伝えたい。

葛藤はお仕事だけじゃない

お仕事ドラマだけど、趣味も恋愛も 相関図にさらっと書かれるだけ、1話冒頭や主人公の自室でちょっと出てくるだけの プロフィール上だけのものでなく、主人公の生活に密着して描かれているのもイマドキなドラマな印象を受けた。

個人的に、主人公に既に彼氏がいる設定ってあまりないような気がした。
ドラマは新しい人間関係を描いていくことのほうが多いと思う。
そのため、彼氏が主要人物じゃない場合は割と序盤で別れちゃうイメージがあったけれど、1話2話の時点で継続的にまどかの彼氏が登場している設定がなんだか新しい。

これまでのお仕事ドラマは、恋愛も趣味もそっちのけ、お仕事一筋!な描かれ方も多かった印象。
それに対してこのドラマは、恋愛や趣味 これまでの人としての生活ありきの仕事であること、等身大の新人社会人 を描いているドラマだなぁと思った。

1話時点では、研修医大変すぎて別れちゃうんじゃ…?なんて勝手に心配してしまったけど、
簡単に別れちゃう流れではなく、デート中に勉強をするまどかに、それ良くないって と指摘する研修医仲間も、まどかも彼氏くんもお互いに 言いすぎてごめん!って謝れるのも、全部良かった。

進学や就職など、生活環境が変わると価値観が合わなくなることも多いと思う。
今後彼氏との関係性、趣味の野球観戦への向き合い方がどのように変化していくかも楽しみ。

個人的には、別れちゃうエンドじゃなくて、2話みたいにぶつかりあいながら関係性を構築していくリアルさも見てみたい…!

菅野先生にドキッとしちゃうような描写もあったから今後どうなるかわからないけど、
お仕事と両立した時の恋愛模様も楽しみにしています^^

最後に

私は今体調を崩して働けていないから、羨ましいような気持ちも少し。
なんだかんだ言いながらも心の内には志を持って元気に働ける日が私にも来るといいな。

私事な感想も多めになり長々と書いてしまいましたが、
同年代にエールを送る気持ちで、
また、上司や先輩にあたる立場の方に尊敬と感謝の念を抱きながら、3話以降も視聴したいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました🌼



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