見出し画像

面白くない奴は絶対に人をイジるな



「人をイジる」という行為には技術が必要なのである。どんな技術かと言うと、イジられた本人が「おいしくしてくれてありがとう!」と思えるラインで留め、その場を盛り上げることなのだ。

この絶妙さの加減がわからない、ただ人を陥れてクソつまらないツッコミを入れる程度の奴は飲み会の席でも一生隅で黙っていてほしい。
そもそもクソつまらない癖に「笑いを取れる」と勘違いしてイキってる姿勢に腹が立つ。クソつまらないくせに。

昔大学の飲み会(大して仲良くもないクラス)(個人的に好きな人間はいたが団体で仲がいいわけではない)で、クソつまらない人間に


「変顔してよ〜〜〜wwwwww」


と言われたことがある。
私はクソつまらない人間の顔も名前も覚えないので本当に全く覚えていないが(あと酔ってたし)、この殺意だけは酔いが醒めても鎮まらなかった。変な顔ならお前の顔についてるだろうが。いつか絶対にぶん殴ってやる。そう思いながら変顔をした。(やるのかよ)


自分より面白くない人間にイジられることに対して尋常じゃない憤りを感じる。人をイジるには技術の他に信頼関係も必要になってくるのだ。その信頼関係を築く工程をすっ飛ばし、自分がオモシロ人間の立ち位置を手に入れる為に雑なフリで人をイジるのは罪に値する。

挙句、そういう奴に限って


「俺ってドSだから〜ww」
「私って毒舌なんだよねww」


などとほざき出す。

そもそも人をイジる程度でサディストを名乗ろうとするな。意味を履き違えるな。お前がドSなのだとしたらそれはドしょうもないのSだ。毒舌についてはただ性根が腐ってるだけだから勘違いするな。



ただ何故私があの時ちゃんと変顔をしてしまったのか、心で中指をおっ立てながら、何故変顔をしてしまったのか

それはやはり私の溢れるサービス精神からきたものなのだ。期待されると応えなければならないという使命感に駆られる。しかしあいつらは私に期待をしていたわけでなく、手っ取り早く笑いを取った気になりたかっただけなのだと今は思える。もし今同じ状況になったら「面白くないから×ね」とはっきり言えるだろう。(極端)

自分を大切にしてくれない相手に使うサービスなどなくていいのだ。私のことをイジりたければ私より面白い奴になれ。我が屍を越えて行け。まあ飲み会でイキっている内は私の足元にも及ばないだろう。私の方が面白いのだから跪いて靴を舐めろ。(面白い奴が絶対の世界線)


私は中身だけの自己肯定感は高い方である。
(容姿についてはゴミ)
 


思えば「自己肯定感」という言葉をここ数年でよく聞くようになった気がする。
この言葉が出回ってきた最初の頃は自己肯定感上げていくのは良い文化だなうんうんと思っていたが、ちょっといい加減「生きてるだけで偉い!」という風潮にはうんざりしつつある。本当に生きてる だ け で偉いのか?仕事は?思いやりは?税金は納めなくていいのか?


それから「自己肯定力が高い」のと「自分の価値を高く見積りすぎている」のは違うと思う。後者は圧倒的に人に迷惑を掛ける。「自分はこんなに素晴らしい人間なのに!」というのを本気で言っている人間には要注意である。これをしょっちゅう言っていたある人物に対し、私はずっと冗談だと思って接していたが、ある日「え、コイツもしかして本気で言ってるのか…!?」と気付いた瞬間、心の中で「スグニ ニゲロ」という警報が鳴った。

どんなに自己肯定感を上げたとしても、自分を客観視するということをやめてはならない。


あと「自己肯定感上げたいのでふぁぼりつで褒めてください(T_T)」などと言って自撮りをあげている女は元々自己肯定力バリ高なのでいちいち反応してやらなくても良い。


そもそも容姿にだけ自己肯定力をつけるのは間違っているしそれは根本的な問題解決にはならないと私は思う。容姿は年齢と共に必ず変わっていくのだ。シワができる。シミが増える。禿げる。太る。傷の治りが悪い。肌は乾燥する。ハリがなくなる。これらが起こる度にいちいち気に病むのか?その都度自分はダメだと落胆するのか?そんなのは馬鹿馬鹿しいと思う。その点中身に自信があれば多少のことは笑い飛ばせる。

「なんかシミ増えたな……でも私は面白いしまあ大丈夫か」となる。





なんかそれっぽいことを言っているが私は独身アラサー彼氏なしシングルマザーである。



ただ近頃の(特に)若者はあまりにも外見至上主義になっている気がして、それでいいのかい?という気持ちになったのだ。自己肯定力はそういうことじゃないぞ、と言いたかった。


私の独身アラサー彼氏なしシングルマザーというスペックが邪魔をして説得力が皆無だが、とりあえずこれだけは言いたい。




面白くない奴は絶対に人をイジるな。(冒頭に戻る)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?