意地悪人間
やはり旦那の祖母を許すことができない。
こんなにも怒りが持続したのは本当に久しぶりだ。
私の怒りは今までであればもって数日…のち悲しみ…なつつましきものだった。
いや、全然嘘だな。
これはさすがにめちゃめちゃ嘘。
全然一年くらいキレてたことある。
ただ今回義祖母に抱く怒りは友達に対するものとは完全に異質なのだ。
言うなれば怒りというよりかは純度100%の嫌悪
家族や友達にはどんなに怒ってたって心のどこかでは好意がある。
今までの楽しかった思い出や助けられた恩に温度を感じる。
だからいつか許せる自信があるのだけど、義祖母に対してはそれが一切ないのだ。
許せない。
でも、許せないほどのことをされたわけでもない。
些細な出来事が雪のように4-5年間降り積もり、けして溶けることのない根雪になっただけだ。
今までのように、もうすぐ死ぬ婆さんだし…でやり過ごすことはできない。
この感情…既視感…そうだ、これはクレーマーに抱くやつだ!!!!
そう、別に殺したいほど憎いわけではないけど絶対に許したくない。
何の思い入れもないただひたすらに(厄介…)でしかない対象に抱く呆れに近い怒りだ。
なるほどね、クレーマーね…はい…では…死んでもらいましょう…戦場…カメラマンの…渡辺…洋一でした…
あのババアほまにムカつくんだよな〜プリウスミサイルが小さい子どもではなくあのババアに向かってくれたらいいのに…それほどうれしいことはなかなかないのに…
クソ〜クッッソ〜と思いながらね、車運転して現場行ったんですわ昨日。
そしたら私が買った土地(まあ会社の金でだけど)(そして所有権ももちろん会社だけど)(ちょくちょくかっこつけたがってることに気が付いていますか?)(キャリアウーマンぶりたい)(張りたい。見栄を)(倒置法)の向かい側に住んでる家の30代半ば以降くらいの女性が隣の畑(しかしなにも育ててはいない。一面が土)で子ども3人となんかやってたのよ。
この女性、古屋の解体中からクレームがすごくて警察まで呼ぶ猛者である。あのさ、すぐ警察呼ぶ奴ていったいなんなの?警察はお前のなんなの?クレームで警察呼ぶってさ、ほんとにやばいときはなに呼ぶの?機動隊?
行くたびにほぼ言いがかりな文句をつけてくるため極力現場に行かないようにはしていたが現場担当としてそうも言ってられず、目を合わさないよう、気づかれないよう、管理業務を行った。
私はSHINOBI(忍)
そしてね、話しかけられることなく無事に車に戻れたんですよ。
嬉しかったです。もしや本物の忍になれるのでは?
ところがですよ、私ったら早く立ち去ればよかったものの車の中でなぜかLINEを開いてしまった。
馬鹿だね~…ホラー映画で「何か」に追われた主人公が無事に安全そうなところにたどり着いてなぜかそこでちんたらするシーンを見るたび(早く帰れよ!!!!)と思っていたが、こういうことか。なるほど、気が抜けるのですな。
「ザッザッザッザッ」と聞こえてくる足音
やばい!!!!「来る」!!!!
もう顔を上げられませんでした。
頼む、頼むから、話しかけないで、こっち来ないで、見ないで。
という願いは儚く散り、「あのお~ちょっといいですかァ~??」
と、これから後輩をいびるときの意地悪1000%!な女バレ先輩のイントネーションで話しかけてきた。
ちょっともよくない。ちっともよくない。
いや…このあと、ケツカッチンなンで…すンませンけど…また今度でいいスカ?とは言わなかった。言えなかった。でも顔に出ていた。
「すみませんね~ワラ毎回うるさいこと言って~」と言ってきたのでよくわかってんじゃん!と見直すも「うるせえなって顔に出てますよ(笑)」と続いたためただの嫌味であったことを悟る。
この方はですね、元地主から300㎡の土地を250万で買い取ろうとした家の奥さんなんですよ。元地主もそれで合意しかけたみたいなんだけど、念のため不動産屋にいったら5倍の値段がついたためほぼ詐欺にあっていた!?となり破談宣告をしたんです。そしたら買取準備にかかった費用100万を請求したという、そういう家なんです。
これを私は売主の業者から決済のときにききました。
買わせてくれと何回も電話をかけては、もう契約してますとつっぱねると「うちが買う予定だったのに」「そんな高い金額ならうちの畑も売りたいくらいだわ!!」などと怒り出すらしい。
あの、それはやくいってもらってもいいスカ?
会社の研修でクレームがきたときにクレーマーだ!と疎んではいけない。
怒っている方の気持ちを汲み、紳士に対応することが一番の近道だ。みたいなことを学んだものの私はいかせていない。
少ない人生、クレーマーの話に耳を傾けるほど余ってなどいないのだ。
だいたいこの女、それ、キャンマジ5番ですか?みたいなデカイ黒コンのせいで白目がほぼなくて怖い。
メンインブラックにでてましたよね?な具合だ。
でもすっぴんで髪をひっつめている。
なんですっぴんなのにカラコンつけるの?
意味、ないと思います。
あとね、そこ、そんなに怒るとこですか?話し戻しますけどイエベには黒コン、あんまり向いてないと思いますよ。そんなに怒ったら、たいして可愛くない顔がさらになんかアレですよ。はあ、この手の専業主婦になるくらいなら一生働いていたほうがマシですな…etc.考えていたところ「あなた最低ですよ」と言われた。
ごめん、なにが?まあ、最低なことは確かに考えてましたけどあなたもたいがいですよ。はたしてどっちが最低なんですかね。
よし、勝負しようや。
内弁慶、俺。
内心ではライジンが始まってるものの現実では直立不動で棒立ちしています。どうしようこの人…まだ怒っている。
最初は面と向かっていた体がどんどん斜めになっていく。
これ、実は心理学で実証されていて、人は嫌だな~きもいな~と思った人間と話していると体が家路のほうに向くんです。これ、へ~って話ですよね(^^)/
ということで私の体が完全に車のほうを向いたころ、「どうしてですか?あなたの管理責任ですよね?」と言われる。
え、ごめんだけどまた聞いてなかった。何が?とは言えない。
というか話が長い。純粋な興味なんだけどあと何分話すの?私だったらその話題でのスピーチ、できてせいぜい1分くらいだよ。すごいよ。そこまで長々とお気持ち表明できるなんて。めっちゃかっこいいです!!憧れます。
で、もういい?え、だめなの?なんで?
ということで「申し訳ございません…必ず業者に対応させますので…」と再度謝るもまだ怒っておりその後めちゃめちゃ長かったのでさすがに割愛。
さて、物語は帰社後の社内共有の局面に進みます…
共有時、その女性が当社の口コミに★1をつけて長文文句を書き込んでいたことを知りました。
ここまで見事な暇人専業主婦の悪しき例をお目にかかることができるとは。
美人嬢のSNSに「顔怖い(笑)」「可愛さがわからない」て書き込んでるのお前だろ。
ヤフコメに「劣化したよね」て書いてるのもお前な。
お前という概念が、SNSで人様に開示請求ギリギリなコメントしてまわってんだろ。
もうそういうことにしよう。だってそうだから。
てか本名で低評価つけまくってるのをネットで全公開ってさすがにかっこいいっす姐さん。
しかもほぼ★1なのに田舎に住んでいたころの最寄りのほっともっとには★5を付けているところがまた意味わからんくらいかっこいとです。
てかもうこいつねほんとに、すごいやつなんだよ。お宅の工事のせいで仕事遅刻した!!休業補償金を出せ!と金を請求してきたりするんだよ。
よくよく聞いたらスーパーでパートをしていてもう5年目になりそれなりにみんなを管理する地位にいるらしかった。
ほまに憧れます。
おいどん姐さんに一生ついていきますさかい。
もう二度と電話してこんで。
ね(?)理不尽なクレーム対応中、頭の中はこのような最低なモラルハラスメントワードでいっぱいなんですよ。
もうやめて、私を悪者にしないで。私は卒アルに「優しい」って書かれるタイプの子供だったんだから。
このクレーム女が今後正当なクレームをつけてきたとしても私はきっと素直に対応できない。私に意地悪をする義祖母もそうだ。私にどんな悪いところがあろうと、意地悪をした時点でお前の負けなのだ。
winner は 俺
余談ですがキャンマジ15番妖怪詐欺姐さんの口コミの話をした際事務員さんに「先月ちみさん名指しで★1つけられてたよ。最低の営業で対応が悪いし見積もりの査定が安すぎるって書かれてたけど…なんか消えてたんだよね。誰か通報してくれたのかな?内容的に客じゃなくて業者だよね~…」と言われました。
すみません、それ、見つけたときにいってもらいたかったです。
なぜ、今?
そんなこんなで、どんどん人間不信になっていきます。
信じられるのは自分だけのこの世界で、私は何を頼りに生きていけばいいですか?