助っ人列伝
「今日こそ決着をつけてやる」
「望むところだ」
「ふふ・・」
「何がおかしい」
「今日は助っ人を呼んでいるからな これで本当に最後だ」
「なにっ?」
「聞いて驚くなよ “雷鳴の竜”こと権田竜次(ごんだ りゅうじ) だ」
「あ、あの・・雷鳴の竜・・。 ・・ふふふっ。」
「なにを笑っている」
「そうくると思って、こちらも助っ人を呼んでおいたのさ」
「なんだと?!」
「聞いて驚くなよ “紅蓮の刃”こと桐生 蓮次郎(きりゅう れんじろう)だ」
「むむ・・ あの紅蓮の刃か・・」
「ふふ・・どうだ?」
「・・・クククク。」
「なにがおかしい」
「そうくると思って呼んでおいてよかったぜ」
「なに?!」
「“究極の壊し屋”こと極田 総浄(ごくた そうじょう)だ」
「なんと・・あの壊し屋を・・しかし、こちらもそうくると思ってまた呼んでおいたのさ」
「なんだと?」
「“地獄の掃除屋”こと清田 掃丈(きよた そうじょう)だ」
「くそ・・もうひとりの“そうじょう”はそちらについていたのか。しかし、
こちらも呼んでいるのさ」
「なに!?」
「“神速の蹴撃” 蹴山 毬子(けりやま まりこ)だ」
「こちらもまだいるぜ “光速の神拳” 拳田 拳太郎(こぶしだ けんたろう)だ」
「ならばこちらは “鋼鉄頭” 頭 固羽次(あたま こうじ)だ」
「なら、こちらは “ダイアモンドヘッド” 頭賀 宝(とうが たから)だ」
「じゃ、こっちは・・
『あいつの“しっぺ”は世界を獲れる 剛腕しっぺ』
でおなじみ 指田 強三(ゆびた きょうぞう)だ」
「なら、こっちは・・
『おまえは指から生まれたのか? 指相撲の横綱』
でおなじみ 綱山 指緒(つなやま ゆびお)だ」
「じゃ、こっちは・・
『ちっちゃなころから悪ガキで』
でおなじみ 悪田 餓鬼太郎(わるた がきたろう)だ」
「なら、こっちは・・
『十五で不良と呼ばれたよ』
でおなじみ 不良田 十五(ふらた じゅうご)だ」
「じゃ、こっちは・・
『体重重いが、口軽い』
でおなじみ 軽口 重乃進(かるぐち おものしん)だ」
「なら、こっちは・・
『お母さん想いで、肌想い』
でおなじみ 母肌 艶太桜(はははだ つやたろう)だ」
「じゃ、こっちは・・
『スイカは種ごといっちゃうぜ』
でおなじみ 水分 過多太郎(みずわけ かたたろう)だ」
「なら、こっちは・・
『鯛でも頭からいっちゃうぜ』
でおなじみ 尾頭 付助(おかしら つきすけ)だ」
「じゃ、こっちは・・
『炭酸系は振ってから飲む これ基本』
でおなじみ 泡賀 吹年(あわが ふきとし)だ」
「なら、こっちは・・
『サンドイッチはとんがってないところから食べる これ基本』
でおなじみ 好美羽 綱代(このみわ つなよ)だ」
「くそぉ・・ ならこちらは・・
『スマホも反応しない乾燥肌』
でおなじみ 笠山 瘡二郎(かさやま かさじろう)だ」
「ぬぬぬ・・ こちらは・・
『車内の窓は必ず曇ります』
でおなじみ 豊潤 湿乃介(ほうじゅん しつのすけ)だ 」
「くそ〜・・ こちらは・・」
「なにを~・・ こっちは・・」
・・・
・・・
決着はまたも?持ち越されたのであった・・・。
曲『ギザギザハートで・・』母肌 艶太桜(はははだ つやたろう)