おの
ある日わたしはいつものように斧で木を伐っていた
しかし手を滑らせ湖に斧を落としてしまった
ひとり嘆いていると湖からひと?が現れた
手に斧を持ちながらわたしにこう尋ねた
「あなたの落とした斧はこの金の斧か?」
自分が落としたものとは明らかに違っていたので
「いいえ、違います」と答えた
するとその“ひと”らしきものは湖へと静かに消えた
しばらくするとまた現れ
「では、この銀の斧か?」
と尋ねてきた また違っていたので
「いいえ、違います」と答えた
するとまた湖へと消えた
しばらくしてまた現れ
「では、この・・
『「切った切り株が七色に変化?!」でおなじみ
元祖無双屋の (商品名)あばレインボー将軍』か?」
また違っていたので
「いいえ、違います」と答えた
するとまた湖へ そしてすぐ現れ
「では、この・・
『❤ ラブ&ピース❤ で切られた木も納得ぅ♪
老舗レノン本舗の (商品名)ヨーコ・斧』か?」
「いいえ、違います」
「では、この・・
『この切れ味まさに未知との遭遇ぅ♪
コスモ印の (商品名)鋭利あん』か?」
「いいえ、違います」
「では、この・・」
『さっすが、田舎!100回伐ってもだいじょ〜ぶ♪ でおなじみ
田舎製作所㈱の (商品名)いなか者緒樹』か?」
「いいえ、違います」
「では、この・・
『伐れないものはあなたとの縁(えん)☆
という“エッジ”の利いたCMでおなじみ
㈱縁(えにし)んぐの (商品名)おのおの方』か?」
「いいえ、違います」
「では、この・・」
「いいえ・・」
「では・・」
「いいえ・・」
「では・・」
・・・・・・・
「・・では、この銅の斧か?」
「あ、それです」
曲『花のいろは うつりに“蹴り”な いたづらに・・』 斧のKOMACHI