見出し画像

「BANANA MOON CITY」ネームバージョン公開

「もうみぃnote」という自分のYouTubeチャンネルにてLUNAシリーズという過去の創作漫画を映像作品にしているシリーズがあります。

https://youtube.com/playlist?list=PLm_IoerYJZ7-bu4hWSiPsAuwGHPs75M8_

その中の「BANANA MOON CITY」は、ごく身近な人にだけ作品をコピーして贈ったものなのでネームも手書きのままでした。
とても見づらいのですが当時のものをそのまま動画にしています。

あまりにも見づらいのでこちらにネームバージョンを公開することにしました。

内容は動画と同じものです。


『BANANA MOON CITY』

研究所地下にて

地下室で囚われているらしき彼女(流南)が語っているなかで僕は(拓弥)は真実を求めてデータにアクセスを試みる

ルナ
子供と大人の時間の概念は違うの
同じ一年でも進み方や感覚が違ってるの
子供の頃はめまぐるしく成長して
大人になるのが不安になる
今の時代も同じなの
この現代(いま)は子供の成長に似てる
めまぐるしく成長して
未来に進むことが
恐ろしく不安になる

タクミ
それでも僕は…もう戻れないだろう

たしかに不安でいっぱいだ
それでも僕は真実を知りたい
不安だからこそ全てを知りたいのかもしれない

この先にあるものは何
パスワードは…

ルナ
未来を探しにきたのね でも
パンドラの箱は開けない方がいいのかもね

タクミ
パンドラ

パンドラとは(全てを与えし者)
そういう事か

パスワードはおそらく

「希望」


樹木のような画像データに辿り着く

タクミ
なんの風景だろう それに
少しなつかしい感じがするけど…

合成映像だ

どういう意味がある…?

ルナ
それは この研究所での想像上のデータで
架空上のB.M.C

タクミ
B.M.C?

ルナ
通称「BANANA MOON CITY」略して(B.M.C)
全ての事が始まった始点であり
全ての記憶が集められている
図書館のようなもの

タクミ
よくわかんないけどアカシャ(アカシックレコード)のようなものかな

なんにしろ そこに行けばいいわけか

流南の拘束を解いて自由にしてやる拓弥

ルナ
私に協力しろと言うの?

タクミ
そのB.M.Cについても君についても
十年前に起きたあの事件についても
そして今何が起きているのか
君なら知っていると思ってここまで来た

なにかに気づいた流南

ルナ
もしかして あなたの名前も拓弥って言うとか?

タクミ
そうだけど

ルナ
(タクミ…?)

流南の回想
「タクミと言う名のエラー要素を入れておくわ私自身に何か起きてしまった場合の最終手段としてね」って昔の私が言ってたんだから
やっと本物の拓弥がアクセスしてきた…のかも…だとしたら…

ルナ
あなたならB.M.Cにアクセスできるかも

準備はいい?

タクミ
おっオッケー

ルナ
残念だけど私のDNAでは遺伝子操作されていて
古い記憶にはアクセスできない

だからあなたのDNAをパスワード化してアクセスするの

アクセス開始

あなたの永遠を見てきて

過去へ遡る旅へ

タクミ
僕は過去を遡っている
10年くらい前かな
あの事件の前日?

そういえばクリスマスイヴだったかな

流南?なんで?
流南が恋人?

そうか…僕のものではない誰かの記憶
なぜかシンクロしてしまう
僕は死んでしまった恋人との約束を守り待ち続けている…

って流南が…死?!

だめだ悲しみに包まれている
彼の意識に取り込まれそうだ

例のクリスマスイヴのシーンが再現される

あの日の前日
流南に助けられた
僕と同じ名の拓弥という意識から
開放されていく

これから僕は何処へ行く?

僕の過去だ

そして僕の知らない全ての過去

そうかDNAの中にある記憶を遡っていたのか

…宇宙

全ての始まりの先にB.M.Cがあるのか

たどり着いた場所とは

タクミ
終点?

謎の人物が出迎えてくる

もうひとりのタクミ
ようこそB.M.Cへ
久々のお客様だ

そこには樹木の画像が見える

もうひとりのタクミ
何が知りたい?

タクミ
す全てを…

そこにはもう一人の僕がいた

僕はパンドラの箱を開けてしまった

END


補足として自分が考えていた当時の設定の話を少しすると

ルナは過去の世界で人間に関わってしまったのでルールを破っています。
そのため罰則として囚われているという表現です。
今回の話では第5の世界の一部の人間がなにかに気づいてルナと捉えて擬似的に世界の仕組みを掌握しようとしているという設定です。
現在で言うところのメタバースのようなものです。
でもそれは仮想空間にすぎず本物のバナナムーンシティではありません。
真似事にすぎません。

私の真意についてですが仮想現実という設定にしたつもりではありません。
私の中ではアカシックレコード的な何かがこの世界の何処かにある設定でそのキーワードは「生命の樹」に近い存在です。
最近の作品で表現するなら「すずめの戸締まり」に出てきた「常世」みたいな『すべての時間と空間が同時に存在する場所』のような時間という概念が通用しない空間なのか場所なのかわからないけどそのような存在のモノがあると思ってアカシャという名で…それをバナナムーンシティと表現しました。

DNAの中にある暗号はなにかあるはずだと昔から考えてきました。
辿り着く先にもうひとりの自分が存在していてもおかしくはないわけです。

ルナたちが何者なのかについてですが松本零士先生の「1000年の女王」という作品を知ってる人はいませんか?
あの作品でいうところの遊星ラーメタルのような場所から来ているのがルナたちです。
設定も影響をかなり受けてるため似ています。
私はラーメタル星のことを「シュライン」という言葉で表現しましたが月は中継場所にすぎないと考えています。

想像上の架空の話にしても自分の中で上手くまとめられなくて未完のようなとこでブチッとバナナムーンシティでは終わってしまっています。

単なる私の想像創作にすぎず
どこかで聞いたような見たような話です。
でもそれは偶然なのかどうなのかは
また 別の話です。

LUNAシリーズは、もう少し付け足したいなという思いがあります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また いつかどこかで
バナナムーンで逢いましょう※

※(この言葉は白倉由美先生へのリスペクトから「バナナムーンで逢いましう」から引用しています)

いいなと思ったら応援しよう!