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孤独な自分に響いた作品①アニメ編「COWBOY BEBOP」

孤独な自分の胸に響いた作品をジャンル別で紹介していこうというシリーズです。
まぁ自分が好きな作品を普通に紹介しているのと変わりないっちゃ変わらないですが…アニメ編で紹介したい作品は

「カウボーイ・ビバップ」

1998年にテレビ東京で夕方に放送されていた作品です。
全26話中12話だけ放送されたんですよね。
最終回は特別編成の総集編だったはず、
私もリアルタイムでほとんど見てないんです。
第一話からオンエアされてないし(おそらく放送できない内容が多く含まれていたからなのかなと…なんと地上波では第二話から放送されたんですよ)リアルタイムで見ていた人は少ないイメージです。
海外だと知らない人がいないくらい世界的に有名な大人気作品なのに日本では知らない人が多いという逆輸入アニメなんですよね。
アニメに興味のない人だとタイトルくらいは聞いたことがあるというところじゃないかなと。

私はこの作品で音楽のジャンルでいうところの「JAZZ」を知りました。
音楽は菅野よう子さんです。
あの素晴らしいOPは最高にクールでアニメのOPではカウボーイ・ビバップが一番好きです。
作品は一話完結型なんですが毎回内容が様々でコメディ回もシリアス回もホラー回もお涙回もあるのですがBGMが全てあっててクールなんです。
音楽とアニメが融合している作品はカウボーイ・ビバップだけですね。

NetflixさんがYOUTUBEでOPの動画をUPしてますのでリンク先貼っておきます。
https://youtu.be/mitYwJ83TaE

作品を知らない方のためにざっくりと内容を説明しますと―――

2071年の太陽系が舞台になっていて「ビバップ号」という宇宙船に乗りながら賞金稼ぎで生活する話なんです。
ビバップ号のクルーには

スパイク
(過去にいろいろあり恋人が亡くなっていてその関連の事件で宿敵がいる)
ジェット
(元警官で過去にいろいろあり現在は賞金稼ぎをしているビバップ号の持ち主であり船長)
フェイ
(多額の借金がありギャンブル狂、賞金稼ぎで返済しようとしている)
エド
(コンピューター関連では超天才、名前は自分でつけた)
アインシュタイン
(ビバップ号のクルーはただの犬と思ってるけど実は超天才犬)

ってこれでは普通すぎる紹介なので何が「孤独な自分に響いた」のかという説明をしたいと思います。

キャラがみんな孤独なんです。
過去にみんないろいろありすぎる。
しかも詳しい説明がなく考察しつつ見ている側が察するアニメ。

エドなんて推定14歳くらいだけどずっとひとりぼっちで生きてきた。
だから名前も自分で自分につけた。
だけど暗くない明るすぎるしやたらのほほんとしている。

私が自分を重ねたのはフェイでした。
ギャンブル狂だから借金まみれなんだと最初は思ってました。
違うんです。
ネタバレになるから言わないけどフェイには過去の記憶がありません。
気づいたら負債が多額にあって返しきれないからギャンブルしてて自堕落になったんです。
でも一人ぽっちで広い宇宙に自分のことを知っている人すらいないとても孤独な人物だということが回を追うごとに察することができます。

この作品を知らない人はおしゃれなOPと内容から「ルパン三世」っぽい作品なのかと思ってフェイはお色気担当役の峰不二子でルパンがスパイクで次元がジェットなんだねと思われがちですが。

「違います」


登場人物が全員が全員過去にいろいろあって家族も恋人もいなくてみんな一人ぽっちの集まりなんです。
ビバップ号は疑似家族です。
お母さん役がジェットです。
長男がスパイクです。
長女がフェイです。
末っ子がエドです。
お父さん役は不在です。

この家族的な空気感がなんとも言えなくて私は大好きなんです。

阿吽の呼吸で進んでいくアニメ
それぞれが自分の過去を語らない。
でも居場所がなくて帰る場所もないからビバップ号でそれぞれが賞金稼ぎしながら生きていく話なんです。
そこがかっこいいアニメなんです。
孤独な自分からしたら憧れでしかなくこんな居場所があったら最高だなと思ってたんですよね。

でも始まりがあれば終りがある。
最終回は家族ごっこが終わる話。

フェイはスパイクのことが好きだった…ずっとみんなで賞金の稼ぎをしながら生きていきたかったから過去のけじめをつけようとするスパイクに「行かないで」って引き止めるんだけどスパイクは

この目を見ろ。
事故でなくして、かたっぽは作りもんだ。
そんときから俺は、片方の目で過去を見て、もう一方で今を見てきた。
目に見えているものだけが現実じゃないそう思ってた。
覚めない夢でも見てるつもりだったんだ。
いつの間にか覚めちまってた。
死にに行くわけじゃない、俺が本当に生きているかどうか確かめにいくんだ。

このシーンをラジオで声優の山寺宏一さんと林原めぐみさんが再現した動画がこちらです。


音楽だけじゃなくてセリフもかっこいいし声優さんも上手だし贅沢な作品だった。
地上波のオンエアではいろいろと不遇な扱いだったけど人気は不動だし今でも名作ですよね。
カウボーイ・ビバップはスパイクの生き様がかっこいい。
こんなにかっこいいアニメは他にはないです。

次回はドラマか映画のジャンルで「孤独な自分に響いた作品」の紹介しようと思ってます。



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