あの日の赤っ恥は今、世界を映す鏡のかけら
こんにちは。もつこです。
私は普段Twitterをよく見ているんですが……見ていたら、なんだか昔の自分を連想して思い出したことがあったので綴ってみます。
15年近く前のこと。
当時の私は、割と真剣に歌ったりお芝居したりをしているひとでした。
ボイトレも受けていたし、小ぢんまりとですがステージの司会をしたり、歌ったり、舞台に出たり、歌詞を書いたり、させて頂いてました。もう道を離れて10年以上経つのねぇ……。
あの頃のやらかし。
プロじゃないけど皆でステージで歌おう!というイベントがあって、歌い手のひとりとして参加しました。
その時、当時の私と同じようにプロ志向の女の子がいて……私は嬉しかったのです、同じように「楽しいだけじゃなくて、うまくなりたい」と思っているひとがいて。そこで彼女に対して、私がとった行動は。
あのね、ほんと赤っ恥の話をしますね。
「あの、息吸うのつらくないですか?背中側も使うと腹式呼吸もっとよくなりますよ!」
って、いきなりダメ出ししました!
ハイココ!笑って!!笑うところ!!!お願いです笑ってください……。
もちろん今ならわかります。「ぬゎんて感じ悪い奴なんだ!」ってね。わかりますよ。マウンティングか~??って思うし。ほんとに、アホ。アホだった。アホや。かんじわるいぞ、当時のもつこよ。まずラポールを形成せい(笑)。
申し開きとして書くならば……。
誓ってマウンティングでも嫌がらせでもなく、向上心と切磋琢磨欲をむき出しにしたということだったのだと思います……。他の当時参加してた練習会(雰囲気めっちゃ良い場でした)ではお互いに褒め&ダメ出ししまくっていたので、いきなりそのノリで絡んでしまったのでした……いやぁ、アホだ、アホでした。
ホントにアホなんだけど、悪意ゼロだったんですよ。自分が怖い。
さて、なぜこんな話を始めたかと言うと。
twitterで、「同じ技術を追求するひとに知識マウンティングをされて凹んだ(意訳)」というお話を拝見して。同じ道を志すひとにマウンティングかあ……うーん……ああああ、私もあるなぁ…(思い出し赤っ恥)となったから。
勿論その方がどんな状況だったかなんて知る由もないけれど。
私はそのお話を拝見して自分の過去の赤っ恥にフォーカスした。
赤っ恥を、お話を映しとる鏡として使った。
そこで浮かんできたものは「求道者って不器用ね」。つまり、不器用であることよりも求道していることのほうが先に来てしまっている。人間関係には実は求道しているかどうか自体は関係ない。そのひとにとって、感じよくふるまうことよりも道を追求することの方が大事!という状態のまま、豪速球を投げてしまったんだろうな。善意か悪意かは知らないけど。
(傷ついた方の傷については、申し訳ないけれどここではフォーカスしないです。デリケートな部分に場外から触れたくないので、あえて言及しません)。
過去の赤っ恥は今日もわたしを照らし、わたしを作っている。
求道はいつでもしていたい。横道にそれたり、傍流に長期滞在したりしながら、しかし大道からは逸れずに居たい。
さて、求道者の私よ。不器用にあぐらをかいていないかな?不器用と求道はトレードオフじゃないぜ。
求道者よ、不器用なりにでも、感じよく……ありたいものです。ほんとに。