カルテに書いた本 中学〜高校編
2023年、6月分の『一万円選書』に当選し、カルテを記入するにあたって自分の読書遍歴を振り返りました。せっかくなので、本にまつわる思い出やどんな本を読んできたかを残しておきます。
以前書いた記事はこちら
今回は私が中学〜高校生ぐらいのときに読んで印象に残った本です。
5冊目『氷点 上・下』『続 氷点 上・下』 三浦綾子 角川文庫
きっかけは何だったか覚えていませんが、中高生の頃にハマって何度も繰り返し読んだ本です。今までの人生で最も繰り返し読んだ本かもしれません。
10代の頃は「陽子」に自分を重ねて読んでいたのに、四十路を過ぎて読むと、母の「夏枝」の気持ちもわかるような気がしてきました。
北海道の厳しく美しい自然にも心をひかれました。いつか行ってみたいと憧れました。大学生になってサイクリング同好会に入り、その夏合宿で初めて北海道を訪れました。初めて行ったのにそんな気がしなかったのは、『氷点』を何度も読んで北海道の景色を想像していたからかもしれません。
クランケとか、そういう言葉を知ったのも、たぶんこの本からです。
6冊目『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス
手にしたきっかけは、折原みとさんが、漫画か小説のあとがきでふれられていたから…と記憶しています。が、はっきりしません。中学生の時に憧れていた人がBOØWYのファンで、その人の影響で氷室京介さんを知り、そこから『Flowers for Algernon』『DEAR ALGERNON』とつながったような記憶もあります。う~ん、曲を知ったのは、もっと後だったかも。
初めは、ひらがなばかりで読みにくいと思っていたのに、話に引き込まれて、最後は切なく悲しい気持ちで読み終えました。心を揺さぶられるというか、そんな感覚を体験した本です。
7冊目 『僕は勉強ができない』 山田詠美
秀美くんと年上の彼女。秀美くんのおじいさんとお母さんの持つ価値観。どれも、かっこいいなあ思っていました。当時の私は、真面目な(?)地味な高校生で、秀美君みたいな高校生って現実にいるの?と、思いながら読んでいました。今読んでも、「クール」という言葉がぴったりな本だと思います。
まとめ
高校生になると、読書量は減っていたのですが、10代に読んだせいか印象に残っている本が多いです。リストを書くにあたって、だいぶしぼりました。
教え子に貸して返ってこなかったり、引っ越しの際に処分したり…、一時期手元にないこともありました。結局は買い直して持っているということは、それだけ自分にとって印象深い本なのだろうと思います。