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小さな集いについて

「育ちを考える小さな集い てくてく」sodateku

sodateku主催の座談会のことについて少し説明させてください。

sodatekuの座談会は、月1回のペースで開催しています。時間は2時間。定員は3名なのでとても小さな会です。会は、お母さんが自分に向き合うことから始まります。入口は10分ほどヨーガをして、軽く体を動かしながら呼吸に意識を集中し、ざわついている心を今ここにいる自分に向けます。このヨーガをしていると、その後冷静に話ができるようになります。座談会では、子どもだけではなく親にも「育ち」があるということ、今ある些細なことから大きな悩みまで、それらを一緒に考えることでお母さんたちは小さな「気づき」を見つけます。その「気づき」は、頭の整理にもなり、座談会後もその作業は続きます。それがきっかけとなり日々の生活の中での子どもへの関りが少しずつ変化していくのです。 

座談会に参加してくれるお母さんはリピーターの方が多くいます。数か月だったり1年くらいの周期で会いに来てくれたり、出産前に兄弟が増える前に頭の整理をしに来てくれたりします。 

講義をただ聞くのではなく、先ず自分の悩みや思いにただ耳を傾けてくれて、そのあと何かを返してくれる。普段会うママ友には言えないことをここでは言える。とても話しやすい。いつも自分で自分を否定しているけれど、ここでは認めてくれる。などとてもよい印象を持っていてくれて嬉しいです。

座談会でお母さんたちと一緒に「育ち」を考えるとき、こんなことを意識しています。

「子育て」ではなく「社会の人育て」

子どもを1人の「人」として考えます。「人」である自分と同じように、感情もあるし意思もある人です。そこは、必ず土台にしなければなりません。

私たちが作成した冊子『はじめての子育ての、3つのこと』にもこう書いてあります。

『子育てはみんなやっていること、私の子どもだから育てる、そう思っているでしょう。でもわたしたちは、子どもが社会で活動する人として育つことが大事だと考えています。あなたの子どもを育てるというより、「おかあさん」という役割をもらって「社会のひと」となる人を一時期預かって育てる、そんな感じかもしれません。そしてその目的は、子どもが社会でな内科を担って、自立することだと思います。』

地球の上で生きている

至極当たり前なことですが、忘れがちなことです。私たちは重力に支えられて地球の上で生きていて、太陽や月と地球の動きの中で、生活リズムが決まっています。生まれてきて立ち上がるまでの発達は重力に逆らっていて、とても神秘的です。生活リズムが太陽や月に合わせて行われ、ホルモン分泌もリズムがあることは、とても不思議なことです。まだ生まれて間もない子どもは、そのリズムが身体に定着することから始まります。大人は意識をしなければならないのです。

太陽の光を浴びて生活リズムとホルモン分泌が整っていれば、お母さんも子どもも情緒が安定し、子どもの育ちに必要な①眠ること②食べること③遊ぶこと④愛されることが自然とできると考えます。


あなたとわたし

お母さんである「わたし」と「あなた」は、違うものである。およそ10ヶ月を共に過ごした2人は、体から離れても、歩き出して、言葉を出し始めて人として成長しているのに、まだ同じだという感覚からなかなか抜け出せないことがあります。あなたとわたしの関係を子どもは成長とともに知っていくし、お母さん自身も気づかなければいけません。

座談会の入り口であるヨーガには、さっきまで一緒だった子どもとお母さんの心身を離す作業でもあります。今この瞬間、ここにいる自分というものに意識を集中させる。ここから「わたし」は日常の中でどう感じて、どう思っているのかをより知ることができます。

「あなた」のことはとても大事だけれど、それ以上に「わたし」を大切にしてほしいのです。

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