【もっとメイト通信#2】自分の人生は、自分が主役
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今回は、当時女性の進学率が数%だった四年制の大学に進み、卒業後は多くの学生から愛されながら司書・就職相談・寮監などのキャリアを歩んできた中原則子さんに取材。1年近く訪問を続けてきた専属パートナー・辰巳と中原さんとの対談をお届けします。
学生と共に時間を過ごした社会人時代
辰巳)改めて、則子さんが今までどんなお仕事をされていたかについて教えてください。
中原)お仕事はいろいろやってきました。スタートは大学の図書館司書、一番長かったのが学生の職業選択のお手伝いです。そのあとも学生生活の全般や留学生のお世話、女子寮の寮監もやりました。その時の子たちとは今でも付き合いを続けていて、遠方にいる人とはメールしたりなんかしてる。
辰巳)何十年経った後も会いたいと思われるのはさすがですよね。則子さんのキャリア相談は8割の生徒に指名されるほど人気だったっておっしゃっていましたよね?
中原)そうそう(笑)
辰巳)本好きでずっと司書になりたかった則子さんが、司書からキャリア相談のお仕事をするようになったきっかけは?
中原)そもそもは大学の事務局だから人事異動ですね。移動して図書館から出てはじめて、自分の適性に目覚めた。最初はもう嫌だったわよ、図書館離れるの。だけど、離れて見てやっぱり新境地が開けたというか、図書館にいたら今でもこんなに学生たちとの付き合いはなかったもん。
辰巳)実は就職相談が天職だったのですね。
中原)わかんないよの、どこに自分の適性が眠ってるか。私も気が付いたときに自分で愕然としたわ。それも一つの経験になってる。いろいろ自分で決めつけない方がいい。あの頃私が学生によく言ってたのは「ヒラメ人間の方がいいね」って。
辰巳)ヒラメ人間?
中原)ヒラメってさ、表に目が二つあるじゃない。その分ヒラメは広く見えるでしょ。つまり、経験に無駄なことはないのかもねって言うところかな。実は私も最初に異動を聞いたときは本当にもうやめてやろうと思って(笑)だけど結果オーライじゃない?もし、それでこだわって自分の世界に閉じこもっていたら今はなかったかもしれない。
若さの秘訣は考え方にアリ?
中原)この間友人に「中原さんツアーの旅行に行かない?」って誘われたけど、私は断った。私は、旅行会社にはお願いするけどちゃんと自分でチケットもホテルも全部自分の決めたところで予約したい。
辰巳)年齢関わらず自分のやりたいことを自分で実現したいという思いはすごく大事ですよね。
中原)だって生きてるんだもの。自分の人生なのよ?人任せにできない部分だってあるじゃん。そういうこだわりってなかったら意味なくない?だから「自分の人生は自分が主役よ」ってそういうところよ。生きていくのは自分なんだから。
辰巳)則子さんは興味・関心が深いというか、物事に対して興味がないものにには全くない、逆にあるところにはすごくある方なのだと感じています。学びとろうっていう感覚が他の人に比べて強いのではないでしょうか。
中原)まあ基本的に学びは好き。でも今でもその癖が抜けないのよ。だから困るの(笑)
辰巳)旅行ってみんな「思い出作りのため」に行くけど、「現地に行って感じたり学んだりする」っていうのが則子さんは当たり前になってますよね。
中原)だってそのために旅行に行くんだもん。もしホスピスみたいなところに入って、天井を眺めて昔の旅行の「思い出」に浸ることがあるかもしれないけれど、今はまだそんな気持ちにはならないわ。
毎月の訪問でやっていることは?
辰巳)最初はスマホがきっかけだったけど、最近は語らうことが多いです。例えば世代によってジェンダー観が違うじゃないですか。それについて議論をする、みたいなことが多いですね。
中原)若い方にここまで関わる機会は普段はほとんどないから、辰巳さんとお話すると若い人からお話を伺うのはやっぱり面白いと感じる。
辰巳)自分はスマホやパソコンのお困りごとのお手伝いもしてますけど、むしろいつも色々教えていただいて育ててもらっています。今まではお酒があまり得意ではなくて結構避けてたんですよ。だけど、則子さんのおかげで「おいしく飲もう。こういうのを試してみよう」って思うことが増えました。
中原)やっぱり私にとって辰巳さんは孫みたいな感じかな。
辰巳)私も、自分の祖母よりもいろいろ話せるというか。
中原)下手に血が繋がっていないから。これが実のおばあちゃんとの会話だったらそうはいってないかもしれない。
中原)パリにいる私の妹がパソコン周りで行き詰っていたときに、辰巳さんと3人で電話しながら教えてもらってうまく解決してもらったことがあるんです。彼女もすごい感謝していて、それもあって何となく家族みたいな感じがしますね。
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株式会社MIHARUが運営するシニア向けライフパートナーサービス「もっとメイト」。孫世代の若いスタッフがシニアに寄り添う「パートナー」として定期的に自宅を訪問し、スマートフォン個別指導をはじめとするデジタル支援や買い物代行、お話し相手など多岐にわたる暮らしのサポートを実施している。シニアが“明日を楽しみに思える”サービスを届けることを心掛けている。