【もっとメイト通信#3】「自分の人生、これで終わり?」「このままで終わってたまるか。」
もっとメイトnoteでは、孫世代が憧れるかっこいいシニア世代の方の生活・価値観・人生に迫る「もっとメイト通信」を月に1回お届けしています。(もっとメイトの詳細はこちら)
今月は、大学の博士号を取得した後、働きながら女手一つでお2人の息子さんを育てた早坂菊子さんへインタビュー。今も現役で言語聴覚士として活躍されている早坂さんの、しなやかな強さと前向きな考え方に迫りました。
怪我だって、より豊かな人間への1つのきっかけ
前向きな考えをお持ちの早坂さん。数カ月前に脚の骨折を経験されていますが、その時のことを教えていただけますか?
早坂菊子さん(以下・早坂))脚の骨折をしても特に恨みや不安は湧いてこなかったし、「自分の人生、これで終わりだ」とも思いませんでした。人間の限界や弱さを知ったことで、立場の弱い人や障がいを持っている人に共感できるようになる。そのために与えられた試練なのかなって。退院したあと、「3カ月後までに普段通っている教会に自分の足で行けたらいいな」と目標を立てて。辰巳さん(もっとメイトパートナー)がオリジナルの地図を作って下さったので、その地図に従ってお出かけやお散歩の計画をしていたら、あっという間にその目標をクリアしちゃいました。
悲観せずに前を向いて受け止めたからこそ、回復につながったのですね。
早坂)怪我をしたことに対して「負けてなるものか」という意識よりも、「この怪我から何を学んだらいいのかな」「何を教えられているのだろう」ということに意識が向かったんですね。例えば、リハビリの時に介護福祉士さんとお話しするのですが、私、若い人の生き方に興味があるんです。様々な介護福祉士さんと話すことで、考え方や生き方を学ぶことが出来た。そのために与えられた怪我なのかもしれないわ。
常に学ぼうとする姿勢は、早坂さんらしいです。
早坂)結局やるしかないのよ。入院中も仕事先から電話がかかってきて、病院にいるのにタブレットやZoomを使って仕事をするようになって。頼まれたらやらざるを得ないでしょう(笑)。入院中も生活に色んなお金がかかりますよね。お金のある旦那さんがいて、助けてくれる環境だったら私はここまで強くなかったと思うんです。「休みなさい」なんて言ってくれる人は一人もいなかった(笑)。
「自分が頑張らなければ、これで終わる」
心の底から湧き出る「強さ」を早坂さんからは感じます。以前も似たような出来事があったのでしょうか?
早坂)私は就職後に大学院に入り直したのですが、30歳になる前、「これから学問を頑張っていこう」というときに病気が見つかったんです。手術前、「笑っていなさい」って母が言うわけ。「涙なんか流さないで」と。その時も、開腹手術をしてから1カ月で大学に復帰したんですよ。教授たちは、「1年くらい休んでもいいですよ」って言ってくれたんだけど、早く自立しなくちゃいけなかったし、とにかく食べるために必死だったんじゃないかな。泣いてられない、という環境が自分を強くさせた。手術後もすぐに働けたのは、必死だったからかな。「死ぬわけにはいかない」「食べていかなくちゃ」という思いがあった。
大きな病気をされても一カ月でお仕事に復帰…。
早坂)あと、大学で働いていた頃に人間関係の悩みが重なり、うつ病になってしまったんです。当時小さかった息子が2人いたのですが「息子さんたちはこのまま6畳1間の狭いところで静かに生きていくの?」と言われて「このままで終わるか!」って思いました。当時は頑張らなくちゃ生きていけない、という厳しさがあったから。「自分が頑張らなければ、これで終わるんだ」と思うと、「もう1回のびのびと仕事したい」って気持ちが湧いてきて、うつ病も治っちゃった(笑)。
もっとメイトに対する印象は?
早坂)頼んだことを必ずやってくださるのと、期待以上の結果を出して下さる印象があります。一番嬉しかったのが、骨折をした時に、よく使うお店をピックアップした特製の地図を作ってくださったこと。
早坂)退院した際、この地図を見ながら介護福祉士さんと一緒に少しずつ歩く距離を延ばしていく、ということをやっていました。今は食事やお出かけなど色々楽しいことがあるけれど、骨折当時の私には目標達成のために歩くことだけ。そんな状況で、地図を作っていただいて、目標を見える化してもらったことが、私の回復にものすごくつながったと思います。こんなに早く目標達成出来るなんて思ってもいませんでした。もっとメイトさんは私たちの願望を叶えるアイデアを出してくれる、という信頼を持っています。しかも、私がお願いしたわけではなく、辰巳さんが自ら作ってくださったんです。地図も捨てずにいようと思います。思い出ですから。
もっとメイトは、シニア世代の方のお困りごとを解決するだけではなく、さらにワクワクする生活を送っていただけるようなサポートを使命としているので、そう感じて頂けるのは非常に嬉しいです。
早坂)そうですね。私が携わっている障がい者支援に関しても、障がい者の方を普通の人と同じにすることにこだわるのではなく、彼らの個性を活かすような支援をしたいと感じているので、もっとメイトさんには共感しています。
これからも、もっとメイトは「明日が楽しみ」「年を重ねるって素敵なこと」と思えるような、ワクワクした生活を皆様が送れるよう、誠心誠意サポートをして参ります!
いかがでしたでしょうか?こちらの記事はPDFでもDL可能です。
次回の更新もお楽しみにお待ちください!
関連記事
「もっとメイト」とは
株式会社MIHARUが運営するシニア向けライフパートナーサービス「もっとメイト」。孫世代の若いスタッフがシニアに寄り添う「パートナー」として定期的に自宅を訪問し、スマートフォン個別指導をはじめとするデジタル支援や買い物代行、お話し相手など多岐にわたる暮らしのサポートを実施している。シニアが“明日を楽しみに思える”サービスを届けることを心掛けている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?