成功できないのは、環境のせいにしろ!
一度は「自分の才能が無いからうまくいかない」と思ったことはありませんか?
そういう時って環境のせいにしたくなりますよね。
でも、環境のせいにしたらなんか、逃げた気になりませんか??
その答えのヒントがあるかもしれません。
今回は、
ジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond)著書の
『銃・病原菌・鉄』という本から、学んだことをnoteにしています。
この本は、ヨーロッパ人がなぜ多くの大陸を支配することができたのかを環境的面から紐解いた本になります。
難しい本なので、できるだけ簡潔にかいていますので、是非楽しんでいってください。
1.ユーラシア大陸は、横に長いぞ~
人類が昔は狩猟採集民族だったことは皆さんご存知かと思います。
その後”農耕”によって、文明は大きく発展を遂げました。
狩猟採集であれば獲物を狩るために、定期的に移動を繰り返し、明日のごはんを狩りに出なければなりませんでした。
よって、狩猟採集時代には無能な者は、殺されていたとされています。
(ただのごはんを食べる邪魔者とされていた)
もちろん、移動を繰り返しながら生活する日々なので、人口が増えても多くて20人前後が最大でしょう。
しかし、農耕ならどうでしょう?
移動を伴わず、子供から年寄りまで仕事ができます。そして農耕のいいところは、貯蓄ができる点です。一度に大量に収穫することができれば、食料を長期的に確保することができました。
そして人口は増え、文明は発展していきました。
ではなぜ、ヨーロッパ人が強かったのか??
それは、ユーラシア大陸が横に長かったからです。
縦に長いと
縦に長い土地は、農耕には向いていません。
北に行けば寒く、南に行けば暑い。
植物は気温の影響を大きく受けます。
よって、南北アメリカ大陸やアフリカ大陸には
農耕は向いていませんでした。
しかし、横に長いユーラシア大陸は、
気温の変化がほとんどなく農耕に向いてたのです。
2.「ひま~」な時間は、文明発展のきっかけ
ユーラシア大陸の人たちは、農耕での収穫量に恵まれ、働かなくても良い人を作ることができ、「暇」な時間を獲得することができました。
暇な人たちは、他の地域から国を守るための傭兵や、食料を管理する人、職人等になりました。
こうして、用水路の整備や家畜をおこなったり、その他の地域との交易が始まり、こうした技術は、ユーラシア大陸の横長だと、伝わる速度が速く、他の地域より文明発展を果たせたとされています。
3.動植物の種類が多かった
ユーラシア大陸では13種類の大型動物が飼育されたそうです
有名どころでは、馬、牛、豚、ヤギ、ヒツジ
しかし、南北アメリカで飼育された大型動物は
ラマ と アルパカだけだったそうです
馬とアルパカなら圧倒的に馬の方に軍配が上がりそうですね。
4.アメリカ大陸の先住民の95%が死んだ
家畜はいいことだけでありませんでした。
実は、家畜は病原菌を人間に感染することがあるのです。
・天然痘
・おたふく風邪
といった病気の集団感染が発生したのです。
集団で生活することによって、不潔になり、家畜を媒介として病原菌が繁殖したとされています。
そして、ユーラシア大陸で発生した感染症は、コロンブスと共にアメリカ大陸に渡り、家畜を育てることが少なかったアメリカの先住民の多くが、病原菌に対する抵抗力が少なく、約200年間で先住民の95%が死亡したと推計されています。
こうして、ヨーロッパ人がアメリカ大陸をも支配していったのです。
5.環境がすべてを決定することへの批判
この本には「環境決定論」だという批判も多くあります。
「人間の意志は関係ないのか!」
人間の意志というものもすべて否定されるのか。
歴史を動かすのは『環境』か『人間の意志』か。
興味深いテーマではあります。
2ちゃんねるの管理人のひろゆき氏も本書をオススメしており、YouTubeなどでもたびたび本書に触れていて
あまりにも大きな問題に対して、個人は無力な存在に過ぎないんだという考えがより一層強まりましたね。
と述べています。
上下巻で(上)416ページ(下)432ページと分厚い本ですが、
「自分の才能が無いせいでうまくいかない」
「環境に恵まれていない」
このよう悩みをお持ちのあなたには、人生が変わる一冊になるでしょう。
では、ばいちゃー