新人管理人餅のL社就職戦記その５【Lobotomy Corporation】

　私の名前はメアリー。このロボトミー社で教育チームに所属するエージェントとして働いている。命に関わる仕事ではあるが、もっと危険な火の鳥に対応しているメガネアライグマ先輩に比べると私がよく作業する赤い靴は安全な方だ。
　……情報チームのメイドさん先輩といい、なぜ頼りになる人は特殊な名前なのだろう。

　さて、ここの収容室はすでに埋まっているため新しい仕事はないだろう。最近は中央チームが忙しそうにしており、そろそろ先輩方も救援で呼ばれるかもしれないと言っていた。私もいつか管理人にとって頼れる存在になりたいものだ。そう言うと安全チームの人たちから信じられないものを見るような目をされた。あそこは管理人から全然仕事を割り振られないらしく、性格もどんどんあそこのセフィラに似てきているとヘルリグン先輩とラベルヌ先輩が嘆いていた。
　何事もなければ試練とクリフォト暴走を対応するだけの一日になりそうだが……。

　その時だった。

『教育チームのエージェント全員に通達します、火の鳥が脱走しました。今すぐに鎮圧に向かいなさい』『教育チームのエージェント全員に通達します、陰が脱走し『通達します、陽『通達します『通達します『通達します『通達します『通達します『通達します『通達します『通達します『通達します『通達します

　まて、まて、まてまてまてまて何が起こった！？

　眼の前にいたオフィサーが目を青くし、空中へ吸い込まれていく。
　さっきまで会話していた先輩がいきなり焼失した。
　顔をスライムに覆われた同僚が化け物に変化する瞬間を見てしまった。

　同時にこんなに脱走するとは、試練も暴走も起こってないのに、一体何、一体、いったい、いった……いや、もう悩む必要はない。廊下を徘徊するピンクのスライムも、これからの仕事も、全て蒼星様が解決してくれる。
　蒼星様は故郷だ。我々は皆故郷である蒼星様の元に還るのだ。それが宇宙の理であり、星の定めであり、我々の助かる道なのだ。
　ああ、我らに救いを……。

　茶番は"いつか"書きたいと言ったな、あれは今回だ。

　すみません帰らないでお願いします。
　地獄絵図を職員目線で書いてみたかったんだ。

　機能にも慣れたいね。

【中央チーム編】

Day 23

　ということで大脱走させてみたよ。しばらく見てたけど互いに戦うタイプのアノマリーがいないしスライムちゃんもパンデミックする前に蒼星くんにぼこぼこにされちゃってあんまり面白みがなかった。巻き込まれた職員はたまったもんじゃないだろうけど。
　え、どうやって全脱走させたのかって？　うちには便利なボタンがあるじゃないか。

　まだ作業できてないけど両方実況で見たアブノマ（というかAleph、危険度最高のやつは全部見ちゃったんだけどね、多分）だから名前は知ってる。

《蒼星》危険度：Aleph　（あれふって読むよ）
　実はAlephの中ではおとなしい部類で、白攻撃をしてくるはず。まだなにもできてない。
　作業がうまくいけば脱走しないけどうまくいかなかったら脱走までのカウントがどんどん減る。そして脱走すると育ってない子が吸われて吸われてはい壊滅！　シンプル！

《溶ける愛》危険度：Aleph
　作業によってパンデミックを発生させる、攻撃は黒。まだなにもできてない。
　パンデミックの流れは以下の通り。
１：その日最初に特定の作業以外を行った職員にプレゼントを行う。
２：プレゼントをもらった職員と他職員（指示を出せないNPCことオフィサーも含む）が接触すると感染。感染職員に接触しても感染。
３：感染職員が一定時間で配下スライムに変身。

　じゃあ特定の作業を行えばいいって？　ｳﾝｿｳﾀﾞﾈ｡

　さて、私はただ大脱走を起こしただけでない。色々と試したことにより、前回のリストが少し更新されている。

・大鳥から装備を回収する
・WAW脱走組（火の鳥、陰陽、大鳥）の鎮圧が可能か確認する
⇒現時点の装備では全て不可能
・できればミッションもやる
⇒上記より同じく現時点で不可能
・Aleph二体の情報をできるだけ開放する
・あわよくば装備も回収する

　ということで残ったのは『大鳥から装備回収』『Alephの情報開放』『あわよくば装備回収』ということになる。ただこれも厳密にいうと少し違う部分がある。
　溶ける愛ことスライムちゃんは現時点最強職員に対黒最強装備をもってしても作業が完了できなかったのだ。終わる前に死ぬ。
　実質放置しかなくなったのである。

　しかし私はまだ蒼星の攻略前にスライムちゃんを攻略するのを諦めていない。ステータスが上昇さえしていれば作業を最後まで終えられる、つまりドーピングを行えばいいのだ！

　作戦はこうだ。
１：現時点最強職員メガネアライグマに《皮膚の予言》で精神力をドーピングさせ作業を行う。
２：だめだったら当施設で唯一のリジェネギフト持ちであるヘルリグン（前までヘルリゲンだと思ってた、ごめん）に同じようにドーピングを施し作業を行う。
３：諦める。

　……作戦とか言っておきつつ二つしか案がないのはどうなのかって？　私もどうかと思う。他のツール型が精神回復する代わりに一分持ったら相方の脱走スイッチになるやつしかないんだから仕方ない。こういうときにお祈りしたら体力も精神力も回復する十字架とか聞いてたらみんな精神回復するオルゴールとかあったらよかったんだけどね。あと一時的にバフをくれる手術台とか。

　皮膚の予言忘れてる人用に情報出すね。

《皮膚の予言》危険度：teth
　最初は『情報出したし読んだ職員がパニックで即死とかもういかねーわハハ』とか思ってたのにまさか出番が来るとはな。
　当時は精神力ドーピングの代わりにパニック即死だと思ってたけどどうやら白攻撃の耐性も下がるらしい。白って精神力減らす攻撃だからプラスとマイナスが打ち消し合う感じになるけど、今回相対するのは黒だからヨシ！

　（黒は体力、精神力両方にダメージを与えるよ）

　よし、作戦開始！！！！！

１：予言ドーピングメガネアライグマ

　先に体力が尽きた。おわり。

２：予言ドーピングヘルリグン

　回復間に合わず。

３：あきらめる

　無理だ！！！！　無視しよう！！！！！

　ということで諦めて蒼星の作業に集中することにした。作業しては回復を待ち、スライムちゃんに暴走がついたらやり直す。繰り返し繰り返し奇跡的に全てが噛み合うことを祈る……。

　奇跡的にかなり蒼星の作業が進み防具直前まで来たところでスライムちゃんに暴走が！！！
　しかしいける、いけると適当な職員を犠牲に乗り越えようとしたが……対処しきれず、なんと脱走しちった。そして餅、更に失敗を重ねる。黒弱点の装備で対応させてしまいメガネアライグマが殉職したのだ。
　ここまで来てもう一度最初からやり直すか、それとも見殺しにするか。

　私は犠牲にすることを選んだ。24に防具だけ回収し25でチェックポイント（Day21）に戻ることにしたのだ。戻ることで生き返ってくれるし、ただ一度成功すれば防具を回収できる。すまない。

Day 24

　名前を覚えているのは名前で書くね。正式じゃないかもだけど。説明のメモも雑過ぎて間違えてるかもしれないし……。

左：ルドル・タ
中：テディ
右：無めい（漢字不明）の胎児

　右は論外、一番事故らなそうな左。

左：知恵はその意味をなくす（的な感じだった気がする）
中：底まで落ちて〜
右：肖像画

　左は装備系で即死あった気がするし、右の肖像画も一応即死あるし、即死あるとはいえ間違えなければ大丈夫な真ん中。

　ちなみにこのゲーム、Dayの進行で確認できるメインストーリーとミッションの進行で確認できる各セフィラのストーリーがあるのだが。

　重い！　なんとなく察しはついていたがそれでも重い！
　詳細は控えるが本当にとてつもない話である。気になるならみんなで管理人になろう。

　さて、やり直すためささっとアブノマ紹介を終えよう。

《そりのルドル・タ》危険度：He（１〜５の３）
　前半三体の中で唯一即死を持たない（はず）やつ。適当に作業しても死なないし、脱走しても鎮圧しやすいしまた来てほしい。

《逆行時計》危険度：WAW（１〜５の４）
　エネルギーを四回貯めて強い職員を生贄にすれば例えどれだけ脱走してても試練が徘徊してても全部元通りにしてくれる時計。もっと前からあればよかったのに。

　さて、茶番で文字数がとんでもないことだしタイミングもいいことだしここで終わりにしよう。実際は戻ったDay21も22も23も続けて遊んでいるけど、ここが一番キリが良い。

　というわけで、次回に続く。